晴れ晴れ、寒々

 寒いの苦手なので、そろそろ布団から出るのが辛い日々・・・。
 ふと、文学フリマ後の飲み会で『ランドリオール』いいっすよ、と力説する方がいて、思わず「いいっすよ、いいっすよね。エビアンワンダーもいいから読んどけ」と主張して、マンガの内容を思い出しました。象徴的な台詞が「贖える罪などない」と「罪はなくならない。だから許すという言葉があるんだ」の二つ。
 自分はまだ裁判員に選ばれた事がありません。自営だから選ばれると死活問題になる気がするので、『赤紙くんな』の気持ちで一杯なのですが、もしも選ばれたら「贖える罪などない」という気持ちで望むしかないのだろうなぁ、と思います。裁判で裁かれる被告人を許す立場にあるのは、直接の被害者や遺族の方たちなので、裁判員は結局第三者でしかないから、許す事はできないのだろう。
 「贖える罪はない」は公的な立場、「許す」という立場は私的なものなのかも知れないと考えたりします。法に基づいて裁くという行為は、社会規範にそむいた人を、それ相応の罰則を課すという事ですから、許すも何もないと思います。そういうシステムなのだから。そして許すという行為は、その人の行った行為を受け入れ、納得する事なのかもしれないと考えたりします。違うかも知れない。自分の近親者を殺された人が、殺した人間に対して受け入れ納得するなんて事は、まず有り得ないでしょう。殺した人がよほど改悛の態度で反省して、以後の人生慎ましく生きていくなら話は別かもしれませんが。
 結局のところ、犯罪の被害者、加害者でなければ皆第三者なんであって、システマチックに処理していかないとやっていけないだなぁ、などと思ったりしました。・・・外は明るいのに、何でこんな事を考えているんでしょうねぇ。頭おかし・・・げふん、げふんっ。
 そういえば来年のサッカーワールドカップの一次予選組み合わせが決まりました・・・えーっと、その、日本、まぁ、がんばれ。