お、森薫さんの新作ですよ
期待と不安を持っていたのですが、ストーリーの事は一端棚上げして・・・相変わらず緻密で美麗じゃのぉ。絵が。
- 作者: 森薫
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2009/10/15
- メディア: コミック
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日本人は韓国や中国の人よりも、『儲かるから』『利益になるから』という発想で生きている人より、『楽しいから』『自分が好きだから』という考え方で生きている人が表に出やすい人種なのでしょうかね?それともただ単に自分の興味が、こういうジャンルに集中しているから、なのでしょうか?
二十歳と十二歳の夫婦。両方とも一生懸命なんですよねぇ。しかし旦那の風邪でうろたえまくるアミルさん。十五・六歳が結婚適齢期と見なされた時代に二十歳の花嫁として嫁いでくるので、もしかしたら以前に結婚していて、旦那はその後まもなく病死しているのではないか?などと勝手な想像をしてしまうほど、慌てふためいています。
あと、二人で馬で遠乗りするシーン。十二歳の夫がまだ理解していない妻請いの歌を歌って先に走り、夫が慌てて追いかけてアミルさんが後ろに流した手を取るところ。これを見ると、アミルさん、他の娘さんがやっていて、うらやましく思いつつもできなかった事を幼い夫にしてもらっている、って感じでとても嬉しそうでして、見ていて幸せになるなぁ・・・と。
話の展開は、自分が考えたらいくらでも酷い事になりそうな設定ですが、森さんが描く主眼はお話も大事だけど日常的なこまごました物とか出来事なので、そしてたぶんハッピーエンドになると思うので、とっても安心して読めるマンガです。
次の単行本はたぶん一年後。この初々しい夫婦の日常が楽しみで仕方ないですわい。