すんげー涼しい・・・むしろ寒い

 という今朝の気温でした。日中は暑くなりそうです。
 『ポルメリアの物語』次の話が書ききれそうで書ききれないもどかしさ。うがーうがーうがー、とか騒いでみる。
 ネトゲーのROも経験値1.5倍が二週間続くとかで・・・うがーうがーうがー、とか騒いでみる。効率のいい狩場はPTでイモ洗い状態になり、結局MOBが回らず効率同じ・・・。昔は1.5倍って好きだったけど、今はなんとなく、まったりやっているのであんまり1.5倍は来て欲しくないです・・・わがまま?
 そして昨日読み終えたもの。

彼らは来た―ノルマンディー上陸作戦

彼らは来た―ノルマンディー上陸作戦

 ドイツ人、しかも戦時中を生き抜き十一年間留置された人の書いた作品です。70年代に書かれています。よくドイツ人的律儀さとか言われますが、ドイツ側の証言だけでなく、アメリカ、イギリスの連合国側資料もあたっています。なるほど、これがドイツ人的律儀さなのね。
 記述は非常に淡々としていながら、時々感情が溢れています。連合国への呪詛ではなく、ノルマンディー上陸作戦後のフランス戦80日間のドイツ統帥部の誤謬、誤判断、その結果として無駄死にに等しいドイツ軍兵士、将校たちの運命。
 第二次大戦中の負け戦を重ねる側は、日本もそうですが、ドイツもソ連も「絶対死守せよ!」と絶叫します。これはどういう事なのだろうと考えてみました。これは、命令する相手を信用していないから発しているとも言えるし、その拠点を失う事での政治的後退を恐れているとも言えます。だが問題なのは「死守せよ」と命じればよく訓練された、そして経験をつんだ熟練兵を確実に失うということで、これらの命令を発した人たちは、貴重な戦闘力の高い兵士を消耗、はっきりいえば無駄死にさせてしまうという事に気付いていない、あるいは目をつぶっているという事なのでしょうね。
 対照的なのはアメリカ軍で、その手厚い保護ぶりにドイツは彼らを「金持ちの軍隊」と呼びます。そして勝利したのは「金持ちの軍隊」でした。軍事的な勝利というのは一瞬にして覆される事があります。だから固執するよりも流動性、機動性を持った軍隊の方が、しばしば最終的な勝利をおさめたりします。ゲリラとかテロなんてその最たるものじゃないかしらん。
 振り返って考えてみると「死守」を叫んだヒトラー、日本軍大本営スターリンって政治キャリアと軍事キャリアをまともに収めていない人たちなのではないかしらん?とか思ったりします。まぁ旧日本軍は近代戦に背を向けて敗北した集団なので問題外ですが、軍隊経験が伍長しかなかったヒトラー・・・スターリンはどうなのだろう?どちらにせよ、信頼するスタッフではなく猜疑心の中で政権を握っていたら人々は、自分を守る為に酷く残酷なことをいうものですよね。
 戦争というものは勝った側も全て順調、予定通りにならない失敗の連続です。それをいかに立て直すか。人生一般に言える事だけど、そういう心の余裕を持ったものが最後までたち続ける事ができるのだなー、そんな事を思いました。
 しかし、この本読むと、ほんとに最前線の兵士に同情しちゃうよ。ドイツも連合国もどっちも。兵隊はつらいなぁ・・・。