う、曇ってますがな

 梅雨はまだ明けてくれないようです。昼過ぎには雨も降っちゃう?
 昨夜のお祭り会議。手早く片付けようと思ったのですが、なーんか脱線事故が起こり、やっぱり長引きました。そして、気がついたらたらふく葡萄酒飲んでいるし・・・何故?
 今読んでいる途中のもの。

アサド―中東の謀略戦

アサド―中東の謀略戦

 今までイスラエル側の立場に立った中東情報を読んできたので、今度は一方の当事者シリアの先代大統領の話を読んでいます。『悪の枢軸』とかアメリカに言われているシリアですが、1970年代、第四次中東戦争頃の事まで読み進めていますと、キーワードは『内紛』そして『未熟』ですかね。酷いオスマン・トルコ支配、酷いフランス支配。国民国家としての定義が不明で、つまり領域設定が曖昧で他国の干渉を受けたりやったり。
 エジプトとの連合は失望に終わり、アサドが実権を握って政務に精励し始めてようやく一国家として機能し始めます。まぁ反対勢力を追放したり投獄したりして統治体制が確立したからなんですが。
 第四次中東戦争でエジプトが、その『狡猾さ』ゆえに名を上げて、あくまでも第三次中東戦争で失った国土の取り戻すために戦争をしたシリアが割りを食って、それ以後中東の紛争は非正規化します。
 イギリスのジャーナリストが書いた本で、アサド寄りの記述が見えますが、そのイスラエル観やアメリカ、ソ連、エジプト観がそれまで読んできたものとは異なるので興味深いです。特にパレスチナ・ゲリラに同情しながらも、彼らの要求が非現実的でアラブ諸国の利益を損ないかねないとアサドが判断しているところに注目します。なるほどねぇ。
 テロ支援といっても、その内情はなかなか複雑なようです。