蒸し蒸し暑いです・・・

 そしてまた一人、知っているミュージシャン?タレントさんがお亡くなりになられた・・・
 川村カオリさんが癌で亡くなられたとのこと。ご冥福をお祈りします。自分と同い年。土屋アンナさんが出てきた時、なーんか似ているナ、とか思ったりしました。最近活動を聞かなくなったなーっと思っていたら闘病されていたのですね。今年は、いや、今年もか、自分が知っている人が亡くなると、何だか寂しい風が心に吹くですよ。はい。
 そして読み終えたもの。

イギリス革命史(上)――オランダ戦争とオレンジ公ウイリアム

イギリス革命史(上)――オランダ戦争とオレンジ公ウイリアム

 グレートブリテン及びアイルランドの国王としてはウィリアム三世として知られるオランダ総督オラニエ公ウィレムが主人公の、ルイ十四世の戦争史・・・みたいな?
 図書館に行くたびにルイ十四世が戦った戦争に関する本を探すのですが、なかなかありません。とりあえず、この上下巻と同じ著者の『スペイン継承戦争』で全てが補完できる・・・はずです。入門的ですが。
 フランス絶対主義の絶頂期、フランス国王の中でおそらく一番有名で『偉大な』ルイ十四世ですが、ヨーロッパ全部を敵に回しても戦えるフランスという国の存在感を示したものの、領土的な拡張は言われるほど大きくありません。時代がそうさせたと言う事もできるでしょうが、オラニエ公ウィレムの存在がフランス覇権に歯止めをかけたといっても過言ではないかも知れません。ほとんどルイ十四世の好敵手といえるのは彼しかいません。もちろん当時のフランス軍の将帥はキラ星のごとく、これでもかというほど有能な人物が存在し、それを支える国力があるフランス軍相手に、実際にはオランダの連合議会やイングランドの上下議院の顔色をうかがいつつ、国外はもちろん国内政治での駆け引きを余儀なくされ、そして軍も自身で率いるしかなかったウィレムとて華々しい成功ばかりある訳ではありません。人柄も派手な事を嫌う、どちらかというと控えめ、慎重な性格だったせいか日本での知名度は低い・・・。
 でも大国イギリスになる為の諸制度は彼の時代に端緒がついたし、イギリスの民主主義や『君臨すれど統治せず』というイギリス王のスタイルも彼というファクターが王にならなければ始められなかっただろう事です。もっと評価というか、知られてもいいのになぁ。
 人は派手な事に目がいってしまうからなぁ・・・。