梅雨明けじゃないんですか?
すごくいい天気です。真夏の天候って奴ですよ、せにょーる。こんな天気は外を歩くのが大変愉快です。暑いけど、蒸し暑いというほどでもないから、帽子なんぞ被って適度に水分とって、コンクリートやアスファルトに照り返される白い太陽光をまぶしく感じながら、ひたすら目標に向かって歩くのがいいんですよ。
無目的では歩けない奴ですから〜。
そして昨日読み終わったもの。
- 作者: 鈴木国弘
- 出版社/メーカー: 吉川弘文館
- 発売日: 2003/07
- メディア: 単行本
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主に平安末期から鎌倉時代の、武士の一族、親族感のようなものを説明しています。一番具体的だったのは「和田合戦」における和田義盛与党の武士たちの構成を検証する事により、当時の武士たちの一族感、動員能力、政治的なつながりとはいかなるものだったのか?そんなところが語られています。
相模の雄族三浦氏の直系にあたり、幕府侍所をつかさどった和田義盛が北条氏との対立の時に、何故三浦氏の協力を得られず、妻や嫁の実家横山氏を軸とした姻族を主力として戦わなければならなかったのか、というのが解りました。彼にとって運命共同体は父方の三浦氏のそれよりも、姻族の横山氏であったこと。横山氏は鎌倉殿直轄の御家人たちとは婚姻関係を結んでいましたが、鎌倉殿姻族の北条氏とはつながりを持っておらず、彼らが幕府内で発言力、権力を維持する為には、どうしても北条氏と対決せざる得なかった、というところが原因のようです。
あと、山間僻地の開発に、先住の豪族が浪人集団と婚姻関係を結んで、地元神を氏神とする集団をつくり外部からの血を取り入れていたとか、そのバランスが崩れたのが外部の大きな勢力の侵入で地元神が結束点とならなくなったとか。
知らなかった事を知るのは面白いナァ。