寒いけど、いい天気です

 でも、そろそろ暖かくなってほしー。神戸に着ていく服装で困るナリよ。寒いなら寒い、暑いなら暑いではっきりしてくれろ。
 たぶん、今日中に読み終える事ができるんじゃないかな?という本。

アレクサンドロス大王〈上巻〉

アレクサンドロス大王〈上巻〉

 『ヒストリエ』を読みながら、さてこの後の展開はどーなるのかな?と思い立ったのが読む動機です。それに、世界史上の超有名人なのに一度も評伝を読んでいなかったなー、と思いましてネ。
 ・・・この本は機械翻訳かっっ、と思えるような訳文とか、誤字とか、このユリアノスってユリアヌスの事じゃない?とか、細かい気になるところが多々あって、しかも英語の直訳文章の読みにくさに辟易しながら読み進んで、ああ、これがアレクサンドロス三世の生涯なのね、とようやくその事跡が解りました。
 ホメロスが書いたといわれる「イリーアス」の英雄アキレウスと張り合う青年王が、アケメネス朝ペルシアを倒し、その後継者を志しながら、放埓な生活が原因で死に至った・・・って感じですネ。
 意外に思ったのが、アレクサンドロス率いるマケドニア軍の機械化ですかね。攻城兵器、攻城技術はほぼ完成されています。彼が勇名を上げたのはイッソスガウガメラなどの会戦と並んで、ティロスなどの難攻不落と言われた都市との攻城戦に比較的短期間で勝利を収めている事があげられるというのも新鮮でした。
 あと、この著者、マンガ『ヒストリエ』の主人公エウメネスにあんまりいい感情を持っていない書きぶりです。そうかもしれない。エウメネスアレクサンドロスから見るとそういう奴なのかも知れません。でも、日本ではアレクサンドロスの死後に起こった『後継者戦争』について書かれた本がない?少ないので残念です。
 主人公不在といっても過言でない戦争なので、あんまり人気がないのかも知れませんが、前に安彦良和さんがアレクサンドロス大王についてのマンガを描かれた時、語り手があんまり知られていないリュシマコスでした。彼も七十代で後継者戦争で戦死していますが・・・三十年近くも主人公不在で戦争されたら、確かに書き手のイマジネーションを書き立てる題材とは言えないよなー・・・とか思いました。残念。
ヒストリエ(1) (アフタヌーンKC)

ヒストリエ(1) (アフタヌーンKC)

完全版 アレクサンドロス 世界帝国への夢

完全版 アレクサンドロス 世界帝国への夢