今日は風は強くないようですヨ
いい天気です。今朝は少し気温が下がっていましたが、日中は上がるかも?
さて、昨日読み終わったり買ったりしたもの。
- 作者: ウリラーナン
- 出版社/メーカー: 明石書店
- 発売日: 2004/03/29
- メディア: 単行本
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この本で解ったこと。
パレスチナ難民の発生原因はユダヤ移民増加というよりもアラブの侵攻作戦から始まったようです。武器を持たないユダヤ人がアラブ人を追い出す事ができる筈もなく、統治領域でのトラブルを嫌う列強のパレスチナ統治機関がユダヤ人に加担する筈もなく・・・というか、そもそもユダヤ人のイスラエル建国に支持を与えたのは戦前ではイギリスぐらいのようなので、ユダヤ人は本当にイメージの悪い人たちなのだな、と思います。
アラブ諸国は停戦協定を守らない。
まぁ中東で盛んなテロリストを見る限り、アラブというかイスラム圏では最近、実力行使や居直りが横行しているようにも見えます。タリバンしかりですが。イスラムというのは都市商人の宗教で、契約とか約束事を重んじる筈なのですが、現代ではコーランの文句を都合よく解釈して実力行使する遊牧民の論理が幅を利かせているようです。まぁイスラムを信仰している人たちの中に遊牧民系の人々が多いことも事実ですがネ。
中東戦争の構図は、生き残りたいイスラエルと、イスラエルの存在そのものを否定するアラブ諸国との対立・・・というか、これこそ最終戦争という様相でしたが、エジプトが莫大な戦費に食いつぶされていく自国の現状を認めたところから和平への変化が生じたようです。アラブの大国エジプトが戦争に訴えなくなったので大規模な正規戦はなくなりましたが、まだまだ無政府状態のレバノンを軸にイスラエルとシリアは対立しているようです。これにイスラム内のスンニ派とシーア派の争いが関わりあって、自分の都合でいろいろ噛み付いてきて・・・ユダヤ人はよく付き合っているよね、ホント。
ユダヤ人は優秀な民族、という発言をよく聞きますが、今までピンとこなかったのですけれどもイスラエルの現代史を読んでようやく理解しました。これだけ戦争を繰り返しながら、外国のユダヤ人コミニティやアメリカの支援があったとしても、ほとんど未開発地区であったパレスチナにヨーロッパ中規模国ほどの経済力を持つ国を作り出すとは、やはり大したものなのです。
それから、他に「何故アラブはヨーロッパに負けたのか」というテーゼが欧米中心にあるようですが、それも理解できたような気がします。ローマ人が何故地中海世界を統一したのかという理由を裏返せば、アラブの停滞が理解できると思う。これだけ様々な争いや混乱を絶えず起こしていては、豊かになるのは難しいです。あと不正、不公平も横行してはネ。国のトップから不公平を意識してなくすようにならないと、いつまでもこのままかも知れないです。
- 作者: 冬目景
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/03/23
- メディア: コミック
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冬目さんのコメディタッチ作品は好きなんです。だから、がんばって続きを描いて欲しいですよ。はい。