曇ってます
庭の、春の花たちがちらほら咲き始めました。って書いたよね。あうあう。
Bonnie Pinkの2009ライブツアー日程が発表されて少し嬉しいです。うぉぉぉ、今年も見に行くぜ。一般発売は六月だけどネ。
ポルメリアの物語、校正はなんとか終了。今夜、アップできたらなぁ、と思います。そして次の話にとりかかる。一気に話を転がす予定。一気に行くぜっっ。気合だけはあります。
色んな事の合間に読み返しているのがコレなんですが、
ローマ人の物語 (17) 悪名高き皇帝たち(1) (新潮文庫)
- 作者: 塩野七生
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/08/28
- メディア: 文庫
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ただティベリウスは貴族的責任感と軍事的才能は持ち合わせていましたがカエサルやアウグストゥスが持っていた政治的センスは持ち合わせておらず、驚異的な事務処理能力と責任感だけでローマ帝国を切りもりし、はっきりいえば他人の目がどうこうという事を気にしなかったので、まったく不評を買ったのでした。庶民受けするお祭りごとはしないわ、元老院の能力を見限ってリモートコントロールに徹するわ、ですからね。あんまりいい気持ちはしないでしょう。
カリグラは、何をやっても許される。受ければいいと考えた無軌道な若者が破滅したって感じで、確かに皇帝としては落第ですが映画になるほどキモイ怪物的な暴君であった訳ではないです。
クラウディスは、それまで歴史学に没頭し、人からも半ば無視、軽蔑されていた人が突然皇帝にされ、にわかに責任感に目覚めて帝国の運営に邁進した、という感じ。堅実で常識的な政策ばかりです。取り立てて有能といえる事もないし、無能でも暴君でもない。しかし実際の政治、国家運営とは地道な行為の数々であると認識し実行したのですから、実は現代の政治家よりもよっぽど優秀なのではないか、と思ったりします。
ただし、この人も人の目を気にしたりしないし、病弱で肉体的に、性的に魅力のある人間ではなく、アウグストゥスの血縁といえども表舞台から忘れ去られたような状態で50歳まできた人なので、やはり政治的センスはなきに等しいです。
政治とはいかに有権者にファンタジーを感じさせるかである、って誰かが言ったらしいけど、それなりに有能なティベリウス、誠実でやるべき事をやったクラウディウスの当時のローマ人の評価が低いのは、彼らがファンタジーを感じさせる為政者ではなかったからかも知れません。
あ、ネロはまだ読み直していないです。『マルチ人間の悲劇』というのがネロ評価です。
何にせよ、為政者の評判は良くないけど、この時期のローマ帝国は一番平和で安定していた時期でした。