車に乗っていると暖かい・・・いや、
暑いぐらいでした。昨日の話。たぶん今日もそんな感じになるのではないかな?
そして、もうすぐ読み終わるもの。
- 作者: 二木謙一
- 出版社/メーカー: 学習研究社
- 発売日: 2008/01
- メディア: 新書
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これを読んでいると、秀吉という男がどのように大名を掌握していったのか、それにはどんな努力、苦労があったのかが解るような気がします。題名にもあるように接待尽くしです。そして、京都内の聚楽第内を移動するだけでも行列を組んだりしています。まぁ、これは城の中をただ移動したという訳ではなく、大名や外交使節を謁見する際の儀式なので仰々しくなるのですが。
だいたいの豊臣ファンから惜しまれる豊臣秀長の急死は、この大名や有力公家への接待で過労したのではないか、というぐらいに忙しい。これは縁故に大名級の人物が少ない豊臣政権の弱点であり、こういう関係者調整能力の高い人が他に何人かいたなら、武功派、吏僚派に分裂して関が原の合戦が起こることもなかったかも、知れません。
自分は自営なのですが、町内で何か行事を行う時は、この調整能力というものがものすごく大事だと痛感します。皆に一つの目標に向かって何かをしてもらうというのは、実は一番重要で一番難しい事なのだナァ、と実感するのです。
あとは、当時の大名や公家の儀礼というものが雰囲気として解って面白いですネ。自己の権威を確立する為に公家や朝廷を利用しつくす秀吉の態度、それとは裏腹に私的な場面では人懐っこい好々爺とした面を客、輝元に見せる秀吉。
やはり、人の上に立ち、人を引き付け信頼させる人と言うのは陽性で、親しみやすさをもった人でないといけないのだなぁ、と思いましたねぇ。
そういえばカエサルもそうだな。この人も女好きで陽気で、不機嫌になる事が極端に少なく、ローマ市民の血が流れるのがキライ、という人でした。
陰気な人より陽気な人と一緒にいた方が楽しいもんね。