いつものように寒いです。

 昨日少しポルメリアの次の話を書き始めました。えー、もしかしたらこの話と次の話が一番展開難しいかも知れない・・・まぁ、ナントカ辻褄・・・げふんげふんっっ。
 可能な限りネットゲーをやっているのは、原稿ばかりやっていると煮え詰まってしまうから。逆に限られた時間に原稿を書こうとすると、必ず何か書かなくちゃ!一行でも書かなくちゃっ!って思うので、どういう展開にしようか考えていない話でもナントカなるものです・・・なーんか、さらっとヒドイ事書いた気分。まぁ、ナントカ、ナントカ。
 ネットゲーの方も月曜日だけは転生追い込みキャラではなくて、女アカのキャラをやっています。一年ぐらい前と、数ヶ月前にヒーヒー言いながらやっていたキャラたちは、今気分転換キャラになっている・・・まぁ、そういうサイクルでね。今の追い込みキャラだって、数ヶ月前は気分転換キャラだったんですからねー。三年間お蔵入りさせていたが。
 そして今読んでいて、へー、と思ったもの。

浅井氏三代 (人物叢書)

浅井氏三代 (人物叢書)

 織田信長の妹婿であり、彼を裏切り対立した浅井長政は有名ですが、浅井氏自体はあんまり研究対象にならなかったようで、こうやって歴史の表舞台に立ったところから書いてくれると嬉しいです。ただ、学者さんにありがちですが、自分の専門分野以外はまったくの素人・・・当たり前か。畿内と辺境の差を国人一揆と絶対権力という捕らえ方、信仰しても、地域信仰と大名個人の信仰と分けて考えているのが気になりました。いや、程度の差はあれど、多かれ少なかれ当時の大名の権力体制は国人一揆を前提にしているし、地域信仰の対象を重んじている事には変わりないのですがね。
 浅井氏は京極氏の守護体制の中から国人の雄として、京極氏の内部対立や六角氏との紛争の中で国人階層をまとめる役割を似ない、台頭しました。その意味では毛利氏に近い存在。ただ、北近江の国人たちを強力にまとめるには、強大な外敵が(比較的)存在せず、浅井氏自体も一本調子で拡大できず、そうこうするうちに急速に台頭した織田信長と、その異質な統治感覚に直面します。緩やかな連合体である浅井氏や畿内の武士たちと、比較的中央集権的な、つまり容赦のない支配力を持つ織田家は異質であり、彼らにとっては自分たちの存在意義を脅かす存在として織田信長を認識したのでしょう。でなければ、あそこまで徹底抗戦する事はなかっただろう、と言うのが論かな。
 中世において合戦とは裁判の一形態であり、戦いに敗北しても皆殺しになる事はありませんでした。しかし時代は確実に殲滅戦に移行します。征服しなきゃならないから緒戦で残酷な戦いを展開して、こうなりなくなかったら降参しなさいって論法なんですがネ。畿内は先進地域です。だから人一倍時代の流れに敏感で、それでも理解できない、ついていけない人たちもいる訳で、その代表として浅井氏は抵抗し、滅んでいったのかも知れません。その後近江出身者の織豊政権での活躍を見れば、なおのこと、そんな事を考えさせられます。
 あと、中世を彩る『自力救済』。江戸時代の慣行でもあったようです。ただ結果を大名なり領主に報告する義務があったこと。武器を使用しないこと。という決まり事があったみたい。つまり、やくざの出入りは村単位の衝突でもあったわけですな。ここに渡世人、やくざさんの存在意義があったということ、かも。面白いナ。