今朝もさむーい

 冬だしネ。
 ラウルくんシリイズのカラー表紙ができあがったそうです。お任せなので見ていないけど、きっと今回も遊び心溢れるお素敵なものに仕上がっている事でしょう。にやり。六月の名古屋コミティアに向けてヨ志ノリさんもがんばっているので・・・いや、イラスト展示とか自分の本とか、色々あるのでね・・・五月に原稿あげてもらえればあたしとしては幸せですよ。
 名古屋市長選の民主党公認候補選び・・・県連に丸投げされた鳩山さんは、河村さんを辞退するよう説得するけど、もし説得できなかったから世論調査で決めればいいんじゃない?だそうです。うはー・・・。最初の大ボス小沢さんが「いいよ」って言った事を撤回する事を言っているし、説得できなかったらできなかったで自分たちで候補を決められないのかー・・・民主党の機能もこんなもんなのね。ふーん。
 そして昨日、苦労して読み終えたもの。

アメリカ独立戦争―知られざる戦い

アメリカ独立戦争―知られざる戦い

 本当は日本人の友清って方が書いたものが読みたかったです。かなり読みやすかったので。しかし残念ながら絶版らしいです・・・ぶぅ。
 アメリカの研究者が書いた独立戦争の事なので、当時のヨーロッパ情勢の説明はほとんどないです。戦闘に直接関係する事がちらほら書かれているぐらい。イギリス王室が当時ハノーヴァー家だった関係で、イギリス軍の兵士の過半数はドイツ人傭兵だったとか。どこかで書いてあったなぁ。ヘッセン・カッセルの君主は自国民を奴隷同然でイギリス軍に売り飛ばしたとか・・・そういう人たちが戦闘に勝って何をするかというと・・・略奪とか放火とか強姦とか、まぁそういう事をやる訳ですよ。日ごろの鬱憤を晴らす為にね。
 また、当時のアメリカの「素人」軍隊は、皆平等で自由の民と思っているから不服従で、自発的行動では勇敢だけど、一旦崩れるとすぐに敗走してしまう集団だったようです。だからイギリス軍の方が、訓練している職業軍人なので、比較的戦えたようですが・・・いくら戦闘で勝っても戦争に勝てない状態になってしまったという・・・。
 当時のヨーロッパでは王室諸侯の家産争いの延長線上に戦争がありました。国家は存在しても国民にとっては徴税していくだけの存在に過ぎなかった訳で、勝っても負けても酷い目にあって支配者が変わるだけ、というのが「普通」の戦争認識でした。
 ところがアメリカ独立戦争当時のアメリカ側は、自分たちの生活を守る戦いと認識し、八年あまりの戦いを最終的に戦い抜いて勝利を手にしました。つまり、総力戦の端緒であったわけですね。生産力、経済力に劣り、戦後十年たっても兵士の未払い給料が存在したというとっても貧乏なアメリカが戦い抜いたのは、フランスやスペインの援助、協力とともに『不屈』のアメリカ人の意思がなければムリでした。
 ・・・という事は読み取れましたが、細部が読みにくくて・・・一体この戦いはどっちが勝ってどっちが負けたの?という事すらよく解らない文章もありまして・・・まぁ当事者がどっちもイギリス系の名前だしねぇ。軍隊の状態もなーんか似たり寄ったりだし、そしてどっちも有能な指揮官、優秀な兵士とはとても言えなくて、はっきり明確な勝利を得ないのですよ。有名なワシントンの能力とは継続する意思の力と調整能力であって戦場の指揮官としては可もなく不可もなくって印象が深く・・・もうちょっと整理された本が読みたいなぁ。
 あと、ヨーロッパで戦われる戦争や、後年の南北戦争に比べれば可愛い規模の兵力しか動いていないのも印象的。・・・それでも被害は変わらんというところに戦争の恐ろしさを感じますね。