いい天気は今日まで?

 体調不良の原因は、寝不足と強い酒にあったみたいなので、強い酒を飲む事をちょいと自粛します。今夜はたっぷり眠るつもり。そして明日は早起きして早寝しないと日曜日の東京行きがつらーい。
 名古屋コミティアで『Punks!』をお買い求めいただいた方から感想の手紙なんぞもらって、ありがたやと拝んだりします。なむなむ。あのラストが意外とか、ファタムがもったいないとか。ありがたやありがたや。なむなむ。
 自分は一人で書いていますから(当たり前だけど)、読んだ方が一体どう思っただろうというのは、ちょいと気になります。でも読後の感想というものも難しいものですから、自分も難しいもんね。感想を聞かせて欲しいと思う反面、めたくそにいわれたらいやんとチキンな事を考えたりします。はい。ポルメリアの物語は少しでもなんとかしたいものです、はい。
 そして読み終わったもの。

浜口雄幸―たとえ身命を失うとも (ミネルヴァ日本評伝選)

浜口雄幸―たとえ身命を失うとも (ミネルヴァ日本評伝選)

 この方の評伝ですから、戦間期の日本の政党政治は、実はかなり拘束力のある、つまりそのままいけば慣例的に軍隊のシビリアンコントロールを完成できる体制だったと評価されています。ところが世界恐慌により日本経済がガタガタ(ただでさえ軟弱な工業力しかなかったのが、ズタボロになっちゃう)になってしまうと、経済を自立育成するよりも、よそ様の財を奪った方が早い、という結論が陸軍中心に持ち上がって、そこから一連の昭和の動乱、そして日中戦争第二次世界大戦へと流れていくわけですね。
 海軍軍縮条約に関しても、英米ともに日本の要求を割りと呑む方向で妥協しています。だいたい英米の七割という艦船が6.95割になったって大した差でもないし、大西洋とインド洋に展開するイギリス、太平洋と大西洋に展開するアメリカに比べ、日本は日本近海に海軍を展開させるだけですからね。まぁ海軍がこのころからアメリカを、陸軍が中国とソ連を仮想敵国にしたのは有名な話ですが、平穏ならば、国際連盟常任理事国として世界平和を担う『大国』としてやっていく自尊心が満足されたでしょうが・・・いやー、世界恐慌が日本を政党民主主義から軍国全体主義に変更させたのかと思うと、恐ろしいもんですわい。
 まぁ全ての戦乱は飢え、生活不安から始まるとアタシは思っているので、妥当なのかなぁ。