晴れ?うす曇?

というような、ちょっと涼しい陽気です。
 おっと、昨夜ポルメリアの物語更新しました。『ハガート』十と四つ目の物語です。よろしくー。
 日本シリーズは巨人と西武という関東シリーズで戦われるようになったようです。つまり、両リーグ一位のチームが戦うということで、まぁこれがほんとの日本シリーズだよね?
 そして金曜から週末に買って読んだもの・・・読んでいないのもあるですよ。

ベルセルク 33 (ジェッツコミックス)

ベルセルク 33 (ジェッツコミックス)

 同時進行で二つの物語を語っているのでスピード遅いです。でもクシャーンの『大帝』さんとグリフィスと勝負は、まぁ見てえているのでいいのですが、ガッツの方が気になります。常に悲劇性を秘めてしまう可哀想な男だな。まあ仕方ない。そういう運命だしな。ちゃんとパッピーエンドになって欲しいのですがネぇ。
カブのイサキ(1) (アフタヌーンKC)

カブのイサキ(1) (アフタヌーンKC)

 『ヨコハマ買い出し紀行』が終わって、一体どういう話を描くのかなぁと思っていたら、やっぱりこういうテイストですよ。安心安心。ちょっと未来?でも田舎?退行している?進歩している?そういうはてなマークが飛び交いながら、でものんびりとした空気を味わえるのがいいです。はい。
放浪息子 (8) (BEAM COMIX)

放浪息子 (8) (BEAM COMIX)

 主人公が世間的にシャウトしちゃいましたよ、女装好きを。どうなんでしょうね。どうなっちゃうんでしょうね。似合うなら着てしまってヨシ、とか思うのですが、しかし実際に自分の友人がそういう趣味の人だったら、どうするだろう?ちょっと自信ないです。まぁ歳をとると色々動じなくなってくるので、今なら「がんばれっ」といって生暖かく見守るんだろうなぁ・・・。 こういうユルユルでも少しシリアスファンタジーが好きです。たぶんランドリオールの影響です。一冊で終わりなのはもったいない。もっと描いてよ、せにょーる。いやこの場合は角川のエース編集部に言うべきか。もっと描かせてよ、せにょーる。とはいえこのゴツボさん、えらいペースで原作つきとはいえ単行本出しているよ。凄いスケジュールになってないかな?

 マンガ本は以上です。そして図書館で借りて読み終わったもの。

三国志誕生―真のヒーローは誰か

三国志誕生―真のヒーローは誰か

 前にも読んだかも知れない曹操すきすきーな人の本です。この人は曹一族がやりたくて禅譲を受けたのではない。世論に負けて皇帝位についたのだ。という立場の人です。
 前読んだ時はなるほどなー、と思ったけど、今回は待てよ?と考えました。この曹操の立場とか物の考え方が正しいのであるならば、曹操って政治センスがあんまりよくないのでは?
 後漢末期、特に涼州軍閥の内紛に乗じて東選した献帝の朝廷はほとんど形骸であり、曹操の組織や軍事力がイコール献帝の朝廷と言ってもいい状態でした。仮に曹操が周公たらんとしたならば現実を無視した形になります。もし曹操が天下を統一した後、帝位につかずに引退したならば、権力の空白が生じ残った勢力による政局の混乱が生じます。晩年には彼もそれがわかったようで、「周の文公になる」つまり自分は皇帝にはならないけど、息子の代なら構わないよ、と逃げを打った訳ですな。
 それで息子はくどくどしく世間との攻防をする羽目に・・・いや、息子もそういう意味では政治センスがないのかも。いやいや、漢王朝創設以来の名家と自認し、漢王朝とともに歩んできたと考えている一族の末裔としては、これが妥当なのかも知れません。これが袁氏、孫氏、劉備なんて連中なら、まったく躊躇せずに簒奪していたでしょう。曹操の悲劇は、演劇や物語の中でしか存在しない、忠義に厚い主君に匹敵する権力者になってしまったことなのかも知れません。その煮え切らなさが『三国志演義』の悪役になってしまった原因なのかも知れませんね。
 だって、座り心地悪いもの。人は単純明快なものを好むものですからね。