雨です。

 今は曇りですが土砂降りの時もありました。午前中は雨模様ですが、午後から晴れる予報だそうで・・・あれ、曇りかな?
 日曜日は名古屋コミティアです。刈谷では(とりあえず)最後のコミティア。皆様お越し下さいまし・・・とか書いておく。
 そして昨日読み終えたもの・・・読みにくかった・・・

戦国大名今川氏の研究

戦国大名今川氏の研究

 十年以上前の出版なので、ひょっとしたらもう定説が確立しているのかも知れませんが、戦国大名今川氏の論文です。織田信長桶狭間で破れ、そのあと滅亡の坂道を転げ落ちていった大名ですが、かなり早い時期に分国法を制定しており、また戦国時代を代表する武田信玄北条氏康と典型的な軍事同盟を結んでいた事も有名で、先進的な大名家と思っていたのですが、実態としてはそこまで合理的ではなく、中世の年貢収奪法から脱皮する事はできなかったようです。同盟している北条氏と異なり複数の方法で、あるいは物納、あるいは銭納、そして税率も違うという感じ。不入権(非課税権のようなもの)を認めずというのも、今川に従うものには認め、そうでない非協力的なものへの懲罰的な意味合いがあったようです。
 いかに桶狭間で大敗を喫したといっても、世継ぎの氏真の能力が義元のそれよりも劣っていたとしても、同じような大敗を経験している武田や北条がその後も存続していったのとは大きく違います。やはり財政体質がこの二者に比べると弱かったという事でしょうか?
 それはさておき、典型的な戦国大名の収入、統治体制というのもが解る本です。ただ定説が定まっていない分野なので、他の学者の批判に対する反論とかが色んなところにありまして・・・これがなんか読みにくいのですな。
 今読んでいるのは初期徳川氏と称する三河一国から三遠駿信甲の五カ国の大大名になる時期の戦国大名徳川氏の論文です。これを見ても徳川氏は今川の支配体制を引き継いでいる事が解り、財政的にはまだ貧弱なのかな?とも思えます。まだ読み終わっていませんけどね。