蒸し蒸し雨雨

 梅雨らしい天気になりますた。とてもいい天気だった昨日は本業まったりで、やばいんじゃないの?という雰囲気でしたが、こういうぐずついた天気に限ってバタバタ忙しくなります。忙しいのは好きです。しかし・・・ねぇ?
 まぁ、こういう事はどうにかできるもんじゃないし仕方ない事ですがね。
 さて読み終え?眺め終えたもの。

戦争と平和〈6〉 (岩波文庫)

戦争と平和〈6〉 (岩波文庫)

 ナポレオン戦争絡みで読み始めたものの、内容はどうもその後、『デカプリストの乱』についてトルストイは書きたかったようです。でも『デカプリストの乱』についての記述はないけど。
 歴史物を誠実に書こうとすると、どうしても大団円にはなりません。結局のところ鎖が連綿と繋がれていく感じで、いくつもいくつも事件が続いていきます。今日の解決が明日の問題提起になるのです。それが面白いところであり、難しいところ。トルストイはそれを真面目にとりあげていて、とてもではないがハリウッド映画にはならないと思う。作品の本質を考えるとね。しかし訳者の方が何年も前に宝塚歌劇で『戦争と平和』を見て、素晴らしい舞台であったと評しています。宝塚は基本的に恋愛主題ですよね。語られる物語の表層・・・というか最後の最後にいたる手前までは、主人公であるロシア貴族たちの恋愛と戦争にまきこれた彼らの苦悩が描かれていますから、まぁエンターテイメントとして使うなら潰しがきくという事なのかなあ。
 自分にしてもきちんと読んだ訳でもないしね。ただ十九世紀のロシア人の考え方というものが面白かったですよ。