からりと晴れました

 ちょっと肌寒い感じですが、最高気温は二十度までいく予報。そろそろセーターをクリーニングに出してしまってしまうかどうか判断に迷うところ。花寒って言葉がなかったっけ?とにかく四月下旬になるまでは体感温度が気になるところ。
 んで、先日買ったもの。

のだめカンタービレ(20) (KC KISS)

のだめカンタービレ(20) (KC KISS)

 春がきたりこなかったり、色々七転八倒な日々を登場人物たちは送っております。まったりしているはずのオクレール先生の授業が実は過密であったりと、これは何の伏線なんだろう。まぁこういうまったりコメディは安心してみていられるので骨休めに最適。
 そして骨休めではない読み物。
図説第一次世界大戦 下 1916-18―戦略・戦術・兵器詳解(歴史群像シリーズ Modern Warfare MW)

図説第一次世界大戦 下 1916-18―戦略・戦術・兵器詳解(歴史群像シリーズ Modern Warfare MW)

 現代まで続く戦争形態の根本が第一次大戦で形作られたということ。そして欧米諸国がこの戦争で様々な改革をしているのに、どうやら日本はまったく(日露戦争で莫大な消耗を経験しているにも関わらず)といっていいほど、『効率的な戦争』を模索しなかったのは、他の本で確認済み。
 ただし、戦争技術そのものはアレキサンダー大王が見出し、ハンニバルが定型化したものを応用するだけであり、基本的には変わっていないということ。即ち、塩野七生さん言うところの『主戦力の非戦力化』。現代的に言えば、いかにして相手に持てる力を発揮させないか、という事に尽きると。
 ベトナム戦争までは第一次大戦の消耗戦思想から脱却できなかったといいます。厳密に言えば現代も完全には脱却していない。しかし最先端技術を持つ米英軍を中心に、指揮系統の分断と破壊を行う技術は確立しつつあるという・・・そうです。派手な第二次大戦ばかりに目が行くけど、そもそも総力戦が現出したのは第一次大戦ですもんねー。いやー、勉強になったわー。
 そして旧日本軍の軍人は『無能』というよりも『時代遅れ』の頭しかなかつたという事がわかったなぁ・・・。