あたくしが参加しているD&Dサークルの主催者が東京に転勤ですって!あうあう。サークル存亡の危機?
 でも主催者の方が担っていたのは例会の会場確保とHP管理なので、その点をクリアできればどうにかななると思うのだけれども、まあ17日の例会の時に話し合うしかないわな。
 第一次大戦の話のつづき。
 戦後、敗戦国のドイツで吹き荒れた反共、反ユダヤ運動。つまりはナチスなんですが、他の国でも、特にアルプス以北ではユダヤ人排斥運動は酷く、フランスでも「ドレフュス事件」に代表されるようにナチスみたいな考え方は結構多かったようです。ドレフュス事件というのはユダヤ系大尉の冤罪事件。服役中に無罪運動が広がり恩赦という形で釈放されたと思った。
 第二次大戦中、ドイツ占領下だからってフランス、ポーランド、オランダなどなどユダヤ人は迫害されたのですが、人々の奥底には彼らに対する憎悪があったみたいです。宗教的にはキリストを裏切った者として、世俗的には経済的成功とか金貸し業をしているユダヤ人への妬み嫉み憎悪から。・・・イエス・キリストユダヤ人であったということは、キリスト教徒の人々にとっては都合よく忘れ去られているよーだ。
 それはともかく、他の国にもナチスのような団体、思想が生まれる可能性がありながら、何故ドイツで政権を取るほど大規模になったのか。考えてみると不思議なのですが、これには第一次大戦終結の仕方に原因があったようです。
 会戦そのもので決着のつかない戦いとなってしまい、連合側も同盟側も疲弊しているけど決定的な勝利は確保していない。だが国民生活は窮乏し、特にアメリカの援護がない同盟側は酷いありさま。そこでドイツに革命が起こり皇帝は亡命。そして休戦交渉が始まりヴェルサイユ条約となるのですが、こいつがドイツにとって過酷なものでした。オーストリアハンガリーはハプスブルグ王朝が滅亡。多民族国家であったのが民族自立の原則のもと国家解体されいくつかの小国に分かれましたが、ドイツは領土は減らされるわ、天文学的賠償金は背負わされるわ、毒ガスを先に使用したせいで悪人視されるわ、と踏んだり蹴ったり。国民生活も悪化します。こうなると戦いには負けていないのに何故講和したのかと不満が高まり、その理由として社会主義者が勝手に和睦した、とか、ユダヤ人が国を売った、とか、そういう噂が蔓延したようです。酷いもんですが、ナチスという団体はそういう国民感情に乗っかって勢力を拡大し、政権を担い、奪われたドイツ人の土地を取り戻し、国を破産に追いやった社会主義者ユダヤ人に復讐するって事になったのでしょうね。
 そういう意味では第一次大戦は第二次大戦の準備をしていた戦争なのかも知れません。
 それにしても、逆恨みだよね。怖いよな。そして戦後はナチスに全ての罪を押し付けたよーに見えたりする。まぁ日本も同じか。酷い陸軍士官が戦後生き延びて国会議員に当選しちゃったりするものね。その人はその後落選して行方不明になったけど、何が原因でそうなったのかは知りません。
 世の中は不条理でできているよーにも見えたりする。あうあう。