あ、そういえばクリスマス・・・

 自分へのプレゼントは世間の都合で明日届く予定になりました。劇場版ファーストガンダムのオリジナル音源リマスターだそうです。違ったかな?とにかく公開当時の音源演出なので衝動買いですよ。そんなんばっかだナ、俺。
 やはり最初の刷り込みというものは偉大でして、前回出されたDVDは拒絶反応を起こしました。「こんなのガンダムじゃねー!!」自分にとってのガンダムは、白い主人公メカはどーでもよく、なのでその後に出たなんちゃらガンダムは全て無視しておるのですが、何となく戦争のフレーバーを感じさせる演出が好きだったんです。映画版はそういうものが少ないけど、小技的に使っている。『哀戦士編』ではジャプロー戦の最中、テーマ曲『哀戦士』をBGMにガウからMSで降下するジオン兵が、待ってましたと狂わんばかりに撃ち放たれる対空砲火の中、「下りられるのかよ!!」と絶叫し、『めぐり合い宇宙編』では、同じくテーマ曲をBGMにジオン兵が恋人の名を絶叫して爆死していったり、部下にだけ戦わせようとする中隊長のザクが流れ弾にやられたりと、まぁ、そういうフレーバーが大好きなんですヨ。他のガンダムではそういう演出はないですネ。誰がやったんだろう。
 ああいう描写が入ると、主人公達以外に戦っているその他大勢の名もなき人々の存在を感じられる訳で、他のガンダムが戦争でなく紛争でしかないのに比べて、ファーストガンダムは『一年戦争』という大きな流れが主人公達とはまったく別に存在するのだなぁ、とか思ったりします。
 TV版でも難民の親子が墜落したジオン兵と接触して交流したり、愚連隊のようなジオン兵がガンダムを森に誘い込んで小型爆弾を各所に配置し、それをアムロたちがニュータイプ?能力を発揮して全て除去しちゃうと、「ジオン十字勲章逃したかー」「本国に戻れるチャンスだったのにー」と嘆いたりする。記憶に間違いがなければその回、アムロはザクを倒していない筈です。
 こういうつくりのアニメって今では難しいのでしょうかね?
 ガンダムがつくられたコンセプトは「熱狂的なファンを五万人つくれ」だったそうです。そういうスタンスでつくってくれたら、また面白いアニメができるかもしれませんネ。