寒いですのぉ

 名古屋の最高気温が十度に届かなかったそうです。真冬ですな。金曜日には雨も降りそうだし、寒いのぉ。
 『ギリシア史』という本を読みました。通史です。石器時代から現代までの大雑把な流れをまとめたもの。
 ギリシアという日本語名は英語からなまったもので、英語はラテン語からのなまり。ギリシア語ではエラスだったかヘラスだった。何故そういう事になったかというとラテン語を操るイタリアの人々、主にローマ人とかが最初に接触したのが南イタリアシチリアギリシア人たちが植民してつくった都市群で、そのあたりを『大ギリシア』と読んでいたらしいのです。それが事の起こりだから。いかん。ラテン語の『マグナ・グラキア』は思い出せるけど肝心なギリシア語の読み方が解らない〜。
 古代ギリシアの栄光の時代はそんなに長くなく、そしてポリス間の争いは絶える事がなく、またアレキサンドロス大王に統一されても、その後の後継者戦争やらヘレニズム諸王国の争いやら、ローマとの争いやらで平和と呼べる時間が到来したのはローマ属州に編入されてから、という混乱ぶり。
 ビザンツ帝国時代も徐々に混乱していき、つぎに安定するのはオスマン・トルコに征服されてから。
 そして近代ギリシアも王党派、右翼、左翼と争いを繰り返し七転八倒しており・・・今は、バルカン問題や隣国トルコとの関係悪化が絡んで、国内は落ち着いているの・・・かな?
 塩野七生さんが、ギリシア人というのは優秀な民族だが、一致団結する事だけは不得意だった、とかローマ人の物語で書いていたけど、ゲルマンやスラブやトルコとの血の交流があっとしても、ギリシアの人たちは本質的には変わらないのでしょうか?こうなると人をつくるのは、血、遺伝子ではなく環境なのかも、とか思ったりもしますね。