蒸っし蒸っし

 今日もやや暑い感じです。はう。秋はどこへ行った?
 午前中に配達を慌しく完了させましたので、午後はまったり。電話番をしながらうたた寝・・・ダメじゃん。いや、電話のコールや人の気配には反応するのです。はい。学生時代からのわたくしの特技でございます。はい。
 内田百輭さんの『まあだだよ』を読んでいると、最晩年の随筆であり年に一度の宴会についてですので、歳を追うごとに段々内田さん自身が衰えていく様が解ります。出不精、面倒くさがりのこの方が風邪を引き寝込んでしまって、治ってさぁ宴会に行こうと思ったら足の筋肉が落ちてしまって満足に歩けなくなってしまった。
 そこからは、もう衰えるのが早くなり、結局亡くなる三年ほど前から好きな宴会に出かけられなくなってしまったとのこと。
 人間足から衰えるというのは、本当なんですねぇ。
 とにかく歩けるうちは体を動かせるということで、筋肉の落ち具合もかなり食い止められるようですから、人間、歩けるうちが花なんですね。
 まぁ、嫌な老人になって皆から嫌われたら、長生きするだけ迷惑なんだろうけど、こればっかりは性格だしなぁ。
 そんな事を考えました。
 あ、うたた寝の最中に読んでいたのは『武田信虎の全て』という本。まだ信虎の係累を書いたところまでしか読んでいない。冒頭の一般論はすっ飛ばして、研究結果だけが読みたかったので。信玄善、信虎悪という図式は、もう結構ですからのぉ。