議席数とか総括とか

 参院選のまとめで本日の新聞はほとんど塗りつぶされていましたが、自民党の大敗理由は「小泉さんの手法をそのままやってしまったこと」なのかしらん。
 小泉前首相は優れたパフォーマーであり選挙を「お祭り」とする才能がありました。すくなくともその演説は安部さんに比べれば聞かせるものでした。メリハリ緩急、身振り手振り・・・そういう演説が好きなんでしょうね。私も政策はともかく小泉さんの演説、パフォーマンスは好きでした。
 しかし安部さんはよくも悪くも「優等生」なんですよネ。少なくとも「異端児」ではない。
 絶対多数を獲得して気の緩みがこの半年の間、自民党執行部にあったのでしょう。でなければ閣僚の失言がああも出るとは思えないし、決め細やかな対応をしなかったせいで疑惑の大臣は首吊り自殺してしまいました。年金問題の対応が参院選睨みであると(当たり前なんだけど)有権者に思われてしまったというのも失策の一つですよね。
 内閣改造で乗り切るようですけど、政治学者さんの少なからぬ意見が「解散総選挙もありうる」・・・どうでしょうかネ?
 このまま安部さんでは政局を乗り切れないと判断して、安部さんをおろさない限り、多数を保持している現在の衆議院を維持するのは当然だと思うのですがネ。参議院過半数割れしていても全ての法案が時間切れになるわけではないですし。こういう参院衆院の逆転状況は、実は政策論議ではこの半年の安部政権下の強引な手法が通じなくなり、よりきめ細かく対応してくると思うのですが、どうでしょう?せっかちで頭が単純な人たちなら、より過激化するかしらん。嫌だなぁ・・・なんか極端な事を言う人ってそういう行動に走りそうで、嫌だなぁ。
 あと、公明党は完全に埋没してしまいましたネ。私は実は去年の衆院選挙で自民党が大勝した時、公明党は野党になるのではないかと思ったのです。キャスティングボードを握らなければ意味がないですからネ。しかし政治家さんは大臣の肩書きに弱いようです。十年前の社会党の失策を繰り返しているよーな気がしますよ。まぁ社会党は政権に担うチャンスに飛びついたが、結局何も変えられなかったという結果になってしまいましたが、公明党は大臣の肩書きにこだわったせいで自民党との差別化に失敗したようにも見えます。・・・今の段階で野党になっても意味ないしね。
 株価が下がるとか影響は出ていますが、与党が安定多数を得ると失策を重ねるような気がするので、結果オーライになるような気がしないでもないです・・・ヨ?