雨は朝のうちだけでしたネ

 日が沈むと涼しいし、まだまだ過ごしやすいかしらん。
 土曜日にベランダに出てみたら、アシナガバチらしきものが巣をこさえていました。ベランダの床に何か黒いものが付着しているなー、っと目線をあげたら・・・あらま。ちょいと怖いですが、ハチは巣を製作中でして、父親は殺虫剤で殺すかとのたまっております。どーするべな。ちょいと様子を見るか。
 レイモンド・チャンドラーはまぁまぁ面白かったかな?ただ展開が強引なところとか、芝居がかっているところとか、まぁ古典というものはこんなものかと思ったりしたり。
 捨て児のルネサンスの話。
 当時の社会を映し出す鏡ですネ。現代なら男女の捨子の数はほぼ均等なんでしょうけど、中世フィレンツェは、いや中世ヨーロッパ全体に言える事は、女児の方が圧倒的に養育院に預けられた、ということ。
 男の子は成長すれば農夫、職人の徒弟などなど働く口に困る事はなかったけれども、女の子の場合は結婚できなければ施設に居残り、雑用をしたり織物婦として働くしかなかったようです。結婚の際の『婚資』を新婦側が用意する事もあって女の子を育てるのは経済的負担が大きかったようです。施設側は、それでも恥ずかしくない持参金を用意するのですが、結婚をまっとうできた施設出身の女児は稀で、時代が下るに連れて男児と女児の数はどんどん開いていくようです。
 男女の不平等というよりも期待される労働力として、女子は圧倒的に男子に劣り、結婚もお金が必要なので貧しい人々には難しい。また病や事故、戦乱で亡くなる人も圧倒的に多く、稼ぎ手を失った家族は容易に分散してしまうというのもあるでしょう。
 やはり昔はなかなか生きていくのが難しいのですね。今は恵まれている方なんだなー。