変な天気でした

 雨が降ったかと思ったら晴れて、そうかと思ったら雨が降り風が吹き、最終的にはなんとなく肌寒かったような気がします。変なの。
 サウジアラビア現代史を読み終えました。
 石油のあぶく銭で、ものごっつー金持ちになった遊牧部族長出身の王家が個人的に支配している国、というイメージですね。個人的といっても正妻が四人まで認められている宗教の、それ以上奥さんを持てる財産がある人々が、夜の生活に励んだせいで王室といっても一万何千人もいるらしいです。ひぇー。
 イスラム教というものは、真面目に取り組むと結構ストイックな宗教なのですが、それだけに一端落ちると堕落の坂を転がり落ちていくイメージもあります。サウジの王室はそんな感じです。節操ある権力者がいるのだろうか?
 端から見ていると現在の中東も、アッバース朝カリフの権力が衰え、トルコ系のスルタンやアミールたちが分裂と抗争を繰り返した中世以来、オスマン・トルコによる支配を除けば、だいたい中東の諸勢力は短命で激しい勢力争いのすえ滅んでいます。これは昔から交通の要所で往来が激しいせいなのか、それとも部族制が桎梏となって発展を妨げているのか、よく解りません。すくなくとも『近代化』とはイスラムの人々が激しく争った記憶のあるキリスト教社会と同化するに等しく、それが抵抗の一因になっているのかも知れません。
 他にも欧米なんて信じられん奴らばっかりだ!という認識もあるでしょう。現在イスラム過激派といわれている人々はそういう不満を抱えて欧米諸国、もしかしたら日本も標的にしているのでしょうね。
 しかし、そういった人々の不平不満は、一向に建設的な国づくりを推進できない政府にも向けられていて、まぁ難しいなぁ。東アジアの人間とは異なる欧米コンプレックスがあるんでしょうね。