迷宮キングダムのリプレイを買って
いやはや、十数年ぶりですよ。リプレイ本を買うなんて。
最初に買ったロ○ドス島○、雑誌掲載時は面白かったのに、本になったらつまらなくなっているという・・・それ以来リプレイはもういいや、という感じでしたが、迷宮キングダムは好きなので買いました。
迷宮キングダム・リプレイ(1)黙示録の乙女(富士見ドラゴン・ブック)
- 作者: 河嶋陶一朗,冒険企画局,toi8
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2007/04/20
- メディア: 文庫
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強いキャラ作ってガシガシ敵を倒すゲームをする人向きではないです。そりゃあ、ガチでつくったらとんでもなく強いキャラクターはできますよ?狙ってつくればね。でもこのゲームは名前もそうだけどたぶんにサイコロの目次第ってところがあるので、そうそう旨くはいかなかったりします。
そういうドタバタがリプレイにも現れてていいですよネ。しかも続き物です。結構ヤバイ展開です。次回は五月発売予定だそうです。買わないといけませんねー。
とかいいながら真面目な本も読んでます。
- 作者: 新井孝重
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2005/07/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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面白いのは院政期より始まる延暦寺や興福寺の強訴のこと。時の最高権力者である白河法皇をして、意のままにならぬものの三つのうちの一つに上げられていますが、いくら神聖なものでも神輿を担いで乱入したぐらいでビビるなんてだらしない、と今まで思っていましたが、どうやら人々が恐れたのはそこではないようです。
当時の寺院は衆議による決議で、とりあえず気勢をあげて物事を決したようで、住職や座主が単独で物事を決めたのではなかったようです。多数の僧侶や山法師が意見を合わせ、目だけが覗く頭巾をかぶり神輿を担いで朝廷におのれの意見を通そうとする。頭巾で顔を隠すのは個を滅し、公として行動すること。つまり団体として一つの意思のもとに行動することで、人は個人的に好き勝手に生きるものであると認識された古代では、多数の人々が異形(日常的な服装ではないこと)のそろいの姿で行動すること自体、奇跡であり神意であると考えていたようです。
だから神が宿ったお神輿に祟りをなす力があると考えられ、非常に恐れたという事のようです。
ちなみに他の二つは洪水を繰り返す鴨川と、一向に衰えない賭け事のサイコロの目。どちらも人の力ではどうにもならないものであり、強訴も人の力ではどうにもならないと考えられていたという事です。
昔の人の考え方に触れたようで面白いです。