相変わらず鼻水ヒドイす

 花見の酒は効き過ぎましたが、まぁ二日酔いにはなりませんでした。(大人の酒)
 桜の季節というのは、季節の節目で天候不順、風が強くて雨もよく降って気温の変化も激しいという落ち着きのない時期です。満開の桜や桜吹雪を見る事はあっても、桜の花の香りというものはほとんど嗅いでないようです。先日の日曜日は、ほんとうにしばらくぶりで桜の香りを嗅ぎましたね。いい香りでした。
 子供の頃、桜は四月に入って入学式や始業式の頃に満開になり、記憶の中では温暖な日和が多かったのですが、成人してからは冷たい風とかしか心に残っていません。寒い大人だという事か?
 図書館で借りた本は、忙しい日々にも関わらず読みきりました。(半分以上ムリヤリ)ドラキュラの元ネタ、ヴラド・ツェペシ、ワラキア公の話はちょっと新鮮味がありました。現在のルーマニアは十五世紀はハンガリーの属領であるトランシルバニアと北のモラヴィアドナウ川を南限とするワラキアに三分しており、モラヴィア、ワラキアは独立国でしたがハンガリーか、台頭著しいオスマン・トルコに朝貢しなければ独立は難しく、周辺国の思惑と地主領主の不服従などで君主の地位は安定せず、戦上手のヴラド・ツェペシもオスマン・トルコの大軍を焦土作戦で破っても国内貴族や民衆を完全に掌握できず、ハンガリー王の虜になり、ハンガリー王の後援で君主に返り咲いたのもつかの間、暗殺されてしまいます。
 敵対者を貴賎問わず串刺しの刑に処した事が、必要以上に憎まれる原因だとか。当時のバルカン周辺では重犯罪人しか処されない極刑だったそうで、死刑の貴族は斬首と常識では決まっていたのに、串刺し刑にしたので戦には強いが皆に好かれないタイプの男だったようです。察するのに有能だが真面目で面白みのない無骨な男だったのかも。
 大国の狭間で生きあがかなければならない小国の運命ですね。