外回りしていたら帰宅が遅れました〜

 こういう事態は久しぶりです。いや、忙しいわけじゃなくて、人にくっついて移動していたからこうなったと。それでも春日井から東海市まで述べ五十キロぐらい移動したかしらん?あんまり腰とか尻とか痛くないのは、移動時間がそれほど長くなかったからかな?でも昼一時に出かけて帰還が六時半過ぎてましたから、大方五時間半出歩いていたのか。
 一人で回ると効率重視で、とっとと帰還しているからそんなに遅くならないのですが、まぁこういうのもアリという事で。
 今日読み終わったもの。

闘うフィガロ―ボーマルシェ一代記

闘うフィガロ―ボーマルシェ一代記

 日本語訳された書簡の引用部分を飛ばし読みしてしまいましたが、絶対王政後期からプレ・ナポレオン時代まで生きた『フィガロの結婚』を描いたボーマルシェの評伝です。
 時計職人の息子から下級貴族になり事業家になり、王族と親しく話をするまでになり、アメリカ独立戦争を影から支援した男ですが、波乱万丈です。裁判沙汰が途切れる事がない。そして女に恨まれないタイプの女たらし。だいたい金と正義感、名誉心において闘い続けた生涯ともいえます。アクが強いですね。
 ただ若い間は大変魅力的ですが、そのエネルギーを晩年まで維持できず、革命で何もかも失いかけ、平凡な幸せを手に入れたところで卒中で静かに生きを引き取ります。
 フィガロ三部作も『セヴィーリャの髪結い師』『フィガロの結婚』は面白いけど最後の作品はつまらんそうです。あらすじを読んでもつまらなそうだった。
 『フィガロの結婚』に象徴される人生って感じの人ですネ。
 この評伝を読むとルイ十五世から革命期のフランスの空気が解るような気がします。しかしまぁ、裁判沙汰になると人間ってダメね。そんな感想を持ちました。