六カ国協議とかなんとか

 朝鮮半島の問題を話し合う協議がまた北京で始まったようですが、今のところ成り行きを見ていると日本政府はアメリカのダシに使われているような気がしてなりませぬ。
 先年北朝鮮からもたらされた『横田めぐみさんの遺骨』なるもの。日本の調査機関は別人のものだと断言している、とかなんとかマスコミは言っているのですが、海外では『不確かな判定』という見方が強いらしいです。まぁね、たんぱく質って火に弱そうだし、DNA鑑定が完全に行えたとは、ちょっと信じられません。
 小泉政権下で、日本単独で北朝鮮との国交正常化を計ったらアメリカから待ったがかかり、講和派の福田さんが官房長官を降り、後半の小泉政権のスポークスマンは拉致問題に積極的に関わった安部現首相となりました。
 アメリカはキムジョンイル政権を干し殺したいと願っているらしいので、日本との国交が正常になってしまいお金や物のやり取りが盛んになるとヤバイ、というので日本にちゃちゃをいれたみたいですネ。
 ところがイラク問題で自分の政権に火がつき、朝鮮半島をこれ以上こじらせるのはよくないという判断をしたのか、一転して軟化しましたネ。金融凍結処置は事実上解除らしいですが、これによって日本は困ってしまいましたネ。屋根にあがったはいいけど梯子を外されたような感じ。
 拉致が事実であり、現実に日本人の生命身体が脅かされたのですから国民感情からして軟化させるのは難しい。かといってこのままでは六カ国協議で孤立し、現実的な損害はないものの、飢餓に苦しむ隣国を放置する薄情もの、というレッテルを貼られかねません。
 欧米ではキャンペーンが一応成功したようで、拉致問題を解決しない事には日本は支援できない、というスタンスは理解されているようですが、はてさて何処までそれが通じるのかな?
 悪いのは全て拉致問題である。被害に苦しむ朝鮮人民を見るのは心苦しい。なーんて事を演技力豊かに発言して、周りの国から、そいつは仕方ねーや、と言わせる事は、安部さんには荷が重いパフォーマンスですかね?
 役人に求めるのが間違っているのは理解しているけどネ。日本の政治家にそれを求めるのも間違いなんだろうか?