暖かさは続いております

 暖かいのはいいのですが、運転中に瞼が重たくなるので困ります。いや感覚からすると後頭部が重くなるって感じですが。
 先日のカラオケで大学時代の友人に教えられて『機甲猟兵メロウリンク』のDVDボックスを買いました。アマゾンで買った方がお値打ちだったと後悔したりする。
 ブックレットで知ったのは、キーク役の大塚明夫さんがボトムズシリーズですとヨラン・ペールゼン役でした大塚周夫さんの息子さんであるということ。ってイタンビュー記事は十年以上前だよ!知らなかったなぁ・・・。あとはこれが声優デビューであるということ。とてもそんな事を感じない存在感ですがね。
 それからボトムズの音楽を担当していた乾さんが亡くなられてしまったこと。確かにTVの本放送から二十五年以上たっていますから、そろそろ人死にがあってもおかしくないです。ガンダムだって結構なくなっているもんなぁ。
 今年はボトムズが何かやるらしいという話も聞きましたが、日経だかなんだかで連載しているものしか解りません。キリコ役の郷田ほずみさんは大丈夫かも知れませんが、前作の・・・なんだっけ?まぁ前作のフィアナが死んだ話からでも十年以上たってしまったわけですから、大丈夫かなぁ・・・。キャスティング的には物語の中でTVの話より三十二年経過している事になっているので、十分差し替え可能かも知れませんけどね。
 あと、『愛人』を読み終えました。・・・痛いです。昔、映画化されたものを観た時は、十五歳半の主人公と三十代の中国人富豪の不毛な愛情がメインの話だと思いましたが、原作はバラバラに崩壊してしまった家族の話でもあるのです。父親を亡くした後の貧困、家計をささえる母親を食いつぶす兄たち。そして主人公の少女は本人の希望とはまるで違う期待をかけ、暴力的な長兄に無償の愛を注ぐ母を憎んでいます。誰もが家族であるお互いを殺そうとしている・・・。
 文庫版の表紙に使われているのは映画に出演した女優なのか、デュラス本人なのか解りません。開いた最初のページの蠱惑の微笑みを浮かべる少女には、著者近影で映っているデュラスの面影があります。十八歳にして全てを終えてしまった女性の顔です。
 文章が難解というより、そもそも音読すべき文章なのかも知れないと、ふと思いました。