またまた暖かいですネ

 今日の名古屋はすごく暖かくて、思わず居眠り運転しそうでした。危ない、危ない・・・。
 今日も読んでいたのは『遊女と天皇』という本。村の成人式は男女共に十三歳以降で、若衆と娘衆のそれぞれ寄り合い宿のようなものがあり、それぞれの頭が話し合って男女の初体験をセッティッングしたとかというお話を読みました。ただそれぞれ最初の相手は年長者であり、男の場合は後家さんや尼さん、女の場合は神主さんとかという例もあり。
 明治までの性に関するスタンスは古代から徐々に聖→賎というように変わってきたようです。
 他にも巫女と娼婦は一体であり聖と賎は等しく非日常の『ハレ』であり、日常的な『ケ』とは異なるものだと言います。
 面白いのは沖縄や奄美大島の昔の風習で、妻帯者でも女買いをしない男は変わり者扱いで、妻もお金を用意して買って来いと送り出していたとのこと。もちろん世間体の為で嫉妬するしないは別物のようですが、娼婦=巫女というニュアンスが色濃く残り、結婚前に親しく関係していた娼婦は結婚後も男の家と親しく付き合い、手伝いなどしていたとか。
 そういえばちょいと前に沖縄に行った時、一緒に言った人が「ここはほんとに日本か!」とか言うような場所があって、何やら楽しんでいたようですが、昭和初期でも那覇の成年男子十人につき一人の割合という高比率で娼婦がいたとか。
 身を売って生活しなければならないという引け目よりも、何やら厳然とした自分たちの存在意義を主張しているようでならないですヨ。
 『巫女さん萌え』とかいう事の源流は、こういう事なのかも知れませぬ。