冷たい雨が降りました。

 ポルメリアの物語は今日からUP作業に入ります。読み返すとちょろちょろ訂正をいれてしまうので、まぁこんなもんかと。
 ゴールデングローブ賞で『硫黄島からの手紙』が外国語映画賞をとったらしいですが、やっぱり見に行く気にはなれません。
 『鋼の錬金術師』15巻の折込のところで作者の荒川さんが戦地にいった経験のあるお年寄に取材した時の事を書いているのですが、「戦争映画とかね、見ないんですよ・・・」とかおっしゃっていたそうで、今では何となく解る気がします。
 写真で見る戦史とかなんとかだったのシリーズで硫黄島のものを読んだ時、その凄まじい生活環境では日本軍の兵士たちは清涼な飲み水が手に入らず(島民は雨水を生活水にしていた。兵士たちは塹壕や地下基地で暮らすため井戸を掘った。これが硫黄混じりの水だった)ほとんどが下痢で、硫黄中毒で、やせ細り、末期には食べるものさえ米軍から奪っていかなくてはならなくなったそうですが、CMの映像を見る限り、俳優さんたちはさっぱりしているんですよ。栗林中将役の渡辺謙さんも略式礼服みたいなものを着ているし・・・戦場でそんな格好はしないと思うなぁ。
 確かに戦争や歴史をドキメンタリーではなく映像に起こすという事には限界があり仕方ない事なのですが、やはり極限状態の兵士たちを読んでしまうと、見る事に抵抗を覚えてしまいます。見たらまた感想が変わるのかも知れませんが、『父親達の星条旗』に比べて甘い口当たり、と映画評論家が書いているのを読むと、やはり躊躇してしまいますネ。