寒いっす。

 なかせさんが(たぶん)冬コミ関係で忙しそうなので、トリコロールは12月中旬ぐらいに手直しすると判断して、『五十年史』にかかろうかと思います。・・・どんな話だったか読み直さないと(マテ
 最近、何だか方向性を見失っているようで、自分で自分がイヤンな感じですが、それでも何とか書いて生きたいですよ。
 今、読んでいるのは、旧ソ連KGB職員でタス通信社員で諜報員だった人のルポ。この人はヤポンスキー(ニホンスキーでもいいか)な人らしく、まぁ日本向けの原稿だからリップサービスかも知れませんが、不自由で物不足で、上も下も疑心暗鬼な本国よりも日本の生活の方がいい!と思っていたようです。八十年代の事ですけど。
 今から思うと共産主義信奉者の方たちの幻想は笑っちゃうものですが、当時は真剣に信じている人もいて、そういう人と接触してエージェントに仕立て上げなきゃならないけど、「何言ってんだよ、こいつは!」とかヤポンスキーさんは思ったようです。国民総生産の1%前後ぐらいで軍事大国うんぬんなんて、20%超えている旧ソ連からみればちゃんちゃらおかしい、とか、ああ、この人は外国人向けの農園を見ている、商店を見ている・・・というのが解って、賛美しているその人が好きになれなかったとか書いています。
 想像以上に日本の警察を警戒していて、それは内部規範に縛られている面があるのですが、自分たちも身内に対してやっているから、警察もソ連大使館を盗聴しているかもしれないっ!と警戒しているところとか、尾行を常に警戒しているところとか、ああスパイは大変という感じです。
 サッポロビールスキーでもあるらしいですが。
 まだ途中までですが、その体制運営が北朝鮮にも通じるところがあって、いや、まだ融通が効きそうですけど、やはり共産主義のご本家なんだなー、とか思いました。
 元KGB工作員が暗殺?とか騒がれている最近は、また締め付けが厳しくなったのかもしれませんけど。いや、金さえあれば自由に外国に行けるなら、まだマシですね。
 著者は日本に行きたいがために工作員になったそうで、それ以外の職ではこれなかったそうです。あうう。