うたた寝三昧

 配達が早めに終わったので店に帰って読書三昧(ほんとは電話番である)の筈が、意識が遠のいている。むむむ。
 イタリア統一戦争の頃、南イタリアで匪賊が動き回っていた頃の話を読みました。近代イタリアの統一は北からピエモンテサヴォイア王家が、南から共和主義者のガリバルディが始めたのですが、国家統一を優先させ、それまでイタリア北部、中部に影響力・・・ぶっちゃければ植民地支配していたオーストリアに対抗した結果、南部の諸矛盾を解決できず、しかも修道院や教会財産の国有化を図った為、ローマ教皇庁国家を敵に回したので、皆々イタリア『両シチリア王国』のブルボン王家と教皇庁が、貧しい南イタリアの農民を焚きつけて起こしたもの・・・らしいです。
 まぁ、ブルボン王家の復活なんて農民たちにはどーでも良くて、匪賊たちは自分たちの物質的欲望を満たす為に、はっきり言えば政治的な活動よりも盗賊的活動ばかりしていたので、統一政府が切り崩しを図ったら、どんどん消えていったようですが、しかし政府も戒厳令を強いて強圧的にやっていったものですから、南イタリアの貧困を解決する事はまったくしなかったようです。
 それで19世紀のアメリカへ南イタリア出身者が、こんな食えないところで野垂れ死にするよか新天地目指した方がいいわ、と大挙して移民する事になったようです。
 つまりイタリア統一戦争がなければ、アメリカのギャングとかマフィアはいなかったかも知れませんね。・・・そんな事はありえないけど。
 あと、韓国の食文化の本を読みました。韓国というのは一度中絶した伝統を復活させている『新興国』なんだなぁ、とか思いました。色々と世界の食を韓国風にアレンジしている最中って感じです。こういうところは日本人に似ているかも知れません。