雨ですよ、先生・・・

 って誰の事だよって感じですネ、ハイ。
 今読んでいる本はロシアの好色民話集。好色と書いてありますが、まぁ尾篭な話がほとんどです。以前に落語の艶笑話を読んだ時と同じ感じです。下ネタは笑いの原点なのかしらん。もっとも、19世紀ロシア人の感覚で書いてあるので20世紀日本人には何処が面白いのかさっぱりわかめなところもあるのですけれど。
 これも以前に読んだ『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら』もそうでしたが、とにかく排泄物の話が多い!そして他の中世ヨーロッパ笑い話にも多いけど聖職者をからかったものが圧倒的!
 他にも『エプタメロン』という、こっちはフランス国王フランソワⅠ世の母親が書いたとかいう話なんですが、舞台が上流階級の社会になっただけでやっている事は同じ。とにかく聖職者は貪欲で色好みという風に描かれています。
 これはボッカチオの『デカメロン』を参考にして書かれているのですが、文の校正、話の流れともどもボッカチオの方が断然面白いです。『エプタメロン』は、当時のイタリア戦争でも優柔不断、どっちつかずな政治判断をしてローマ法王やカールⅤ世とかに追い詰められていくフランス国王の性格そのままに、ちょいと中途半端で話の流れも違和感があります。『デカメロン』には無理はないが、『エプタメロン』には、なんじゃそれ?という気持ちが読んでいて沸き起こる。
 あとグイン・サーガの最新刊出ましたね。ちょろりと読んだけど、もー栗本さんは何かから解き放たれたようです。もー、やめようかなぁ・・・