雨のち晴れでした。

 しかし蒸し暑いです。台風の運んできた湿気のせいですね。今のところ、今年は九州地方にばかり台風が接近しています。大変な被害の報告がニュースとかで流れて、被災地の方の苦労がしのばれます。
 今日は仕事の関係で少しばかり知識が増えました。
 うちは制服、作業服を中心に衣類を扱っている納入、問屋なんですが、といっても納入が主なんですけど、お客さんの要望でプリント加工を手配しました。最初はポロシャツで入れたのですが、今回ナイロン生地の防寒服にプリントする事になり、ちと問題が発生しました。
 最初、こちらはポロシャツならば何度でも刷れますよ、というつもりで言ったのですが、お客さんはどんな商品にでも刷れると理解されて、まぁ仕方ないんですけどねぇ。プリント屋さんに相談したところ、白いインクを使う場合と色物のインクを使う場合は版を分けなければならない。という事だったんです。もちろん綿やポリエステルの生地は水性、ナイロンは油性のインクを使用しなければ綺麗にプリントできず、理想を言えばその度に版を代えなければならないのですが、一応、水性油性両用の版があるそうです。油性のノリが悪いそうですが。しかし白だけは版を変えなければならない。
 何故かというと、白のインクを使うという事は必然的に生地は暗いもしくは濃い色です。黒とか紺とか赤とか青とか。そういうはっきりした色の上に白を乗せると、たくさんインクを盛ってやらないと下の色が透けてしまうというのですね。言われてみればその通りで、お願いした紺のTシャツに白いプリントは、ところどころ生地の色が浮んでいるところがあるのです。
 お客さんが今までプリントされたのは紺のポロシャツでした。白いインクでやっています。当然白用の版です。今回はオレンジのジャンバーに黒です。その版を使うと黒だと出過ぎる訳ですね。
 今、それをお客さんに説明し、文句を言われ、平謝りし、とにかく今後お客さんにいいような版を決めてもらうよう努力しております。
 ふいー。プリントというのは思うほど簡単じゃないんですわい。刺繍は綺麗に外して霧を吹きアイロンをかければ何とか誤魔化せますが、インクは一端つけたら、もーだめですもんね・・・。あうあう。