少し湿っぽいかな?

 しかしいい天気ですネ。この天気も明日までだそうですよ。台風はどんな感じで移動しているかしらん・・・
 図書館から借りている食文化の本、アメリカ編を読んでいて思ったこと。
 アメリカの夢、というものは社会的、経済的な成功を差すものではなく、元々は腹いっぱい食えるという切ない願望を満たすものだったようです。アメリカ人(といっておく)の食生活は独立した十八世紀からヨーロッパの貧困、一般階層よりも遥かによく、十九世紀の飢饉を契機にヨーロッパからの移民が増えたのは、とにかくアメリカに行けば食えるようになる!という事だったようです。
 十九世紀末期から上流階級の食事は豪華かつ莫大なものになります。それがステイタスだそうです・・・おかしいです。朝食からフルコースってなんだよ。ステーキの他にもメイン級の料理が二つ三つあるって、どういうことだよ。
 男はでぶで大柄でなければならないという観念があったらしいですよ。恐ろしいですネ。
 二十世紀に入り主婦の苦労を軽減するという宣伝を下に、冷蔵庫、洗濯機、掃除機とともに缶詰(これは保存、輸送に便利)や冷凍食品が出回り、それを元にした料理のレシピが食品会社から出ると、これは便利だと主婦は飛びつき、その結果画一的な料理がアメリカ全土に広まったそうな。
 ここから、アメリカ人は味音痴という風評が広まるんですな。
 高カロリー、高タンパクがヨーロッパ人よりも遥かに体格のいいアメリカ人を作り出し、イメージ的に豊かなアメリカを作り出したのは間違いないけど、昨今のニュースで見られるように「肥満が伝染病のように広がっている!」といっている学会もあるように、過食飽食が広がったのもアメリカ食品産業とアメリカ文化のせい・・・などといったら言い過ぎかしらん。
 まぁ、先進国で飢餓がなくなったのはアメリカのおかげでも、肥満をもたらしたのもアメリカですし、物事には常に裏と面が存在するんだなぁ、とか思いました。
 追伸。アメリカンコーヒーはやっぱり「透き通るほど」いいらしいですよ!いやぁ、やっぱりアメリカンというのはそういう事らしいですネ。