蒸し蒸し蒸し・・・

 曇りがちで蒸しっとして、蒸し暑くて、いかにも梅雨って感じですね。
 全然関係ないけどオットー・カリウス著『ティーガー重戦車隊』読み終えました。この人の戦車撃破スコアはカナダの出版社の調べによると150になるとかで、凄まじいのですが、一度命に関わる戦傷を受け、それから回復して今度は西部戦線に『ケーヒニス・ティーガー』という重戦車に乗り込むのですが、こちらでは東部戦線のような目だった活躍はできませんでした。カリウス氏の目から見るとアメリカ兵はロシア兵に比べてアマチュアで、こんな連中に降伏するなんて!!と思われたそうです。
 回想録から読み取れるのは、やはり戦争もチームワークが大切であり、信頼できる仲間、上官とめぐり合えた時は、カリウス氏の部隊は抜群の戦果を上げる事ができるのですが、一つでも歯車がたがえると、もーだめ、というか悲惨な事になるんですな。
 『ティーガー』戦車はいい戦車だが、『ケーヒニス・ティーガー』は稚拙な乗員、ままならぬ補給、動かない砲塔、故障が多い!事もあってカリウス氏の評価は低いです。いや、完全な状態なら素晴らしい性能を発揮しただろう、なんて事は書いてますがね。
 印象的だったのは戦傷して後方に下がった時に、ヒムラーから直接勲章を授与してもらって(本来はヒトラーから受けるはずだった)、その時のヒムラーとの会見の話題と、ヒムラーのこだわりですかね。
 前線で苦しい戦いを強いられているカリウス氏にとっては戦争の前途は暗く、どーにかしてくれよ、という気分だったのですが、ヒムラーがカリウス氏の批判めいた言葉にも耳を傾け、一年程の時間を確保できれば新兵器を投入して挽回できる、と言われて少しは希望を持ったようです。・・・心地よい言葉を過信するな、とか思ったらしいですけど。
 あと、ヒムラーが自分を『ヘル』つきで呼ばせないという事。おそらくこの人はとても真面目な人間で、閣下(ヘル)呼ばわりして媚びへつらう人間と言うものに我慢できなかったんでしょうね。そういうところがユダヤ人迫害に向かったのかと思うと、真面目すぎるのもどーかと思うのでありマス。
 ドイツづいたそのままに、今はドイツの食べ物関係の読み物を読んでいます。なかなかドイツも個性的な料理が多いですね!個性的過ぎて日本人の口にあうかどうかは、微妙・・・なんて書いてあるところがタマラヌ・・・(本気か?