雨です。

 そういう天気です。昨夜は『五十年史』の『王女様と私』をリニューアルしました。今夜は『怪物と魔物』を新しくする予定です。この作業はつらい・・・誰か変わってくれ。こういう時に自分が二人いるといいなー、とか思う。そしてお互いに「お前がやれ!」と言い合って喧嘩になるという・・・ダメじゃん!
 ラジオを聞いていたらこの間まで(といっても二ヶ月ほど前だけど)TVでやっていた月9ドラマ『西遊記』のテーマ曲を提供していた『モンキーマジック』というユニットのボーカルさんが出ていた。カナダ人兄弟がメインとは聞いていたけど、ボーカルは日本人だと思っていました。歌は英語と日本語交じりですが、日本語の発音がなかなか良いので、これは日本人が歌っているに違いないと思っていたのですが、カナダのお人でした。独学で日本語を、日本にきてから学んだとか。ただ英語の教師として来日なすったらしいので、その辺りのセンスはいいようです。
 昔も昔、大昔、自分が十代の頃は阿呆のようにTVを見ていましたが、今ではまるっきり見てません。飽きたのかもね。ただ『西遊記』に関しては、昔の故夏目雅子さんの三蔵法師のイメージがあったので敬遠しました。堺正章さんではなくてね。
 自分のイメージの中の夏目雅子さんは凛とした美人で、やはり映画で「なめたら、なめたらあかんぜよ!」と啖呵を切っていたアレが強烈なのですが、三蔵法師役で孫悟空役の堺正章さんとの絡みが、何となく師弟の『愛』であると思えて、それを壊したくなかったのです。
 昔の『西遊記』は、もう完全に二人が主人公でしたね。印象に残っているのは目が見えなくなった悟空の瞼に、お経を唱えた後接吻したら見えるようになったとシーンとか、飢えと寒さで動けなくなった一向はくじ引きで猪八戒を雪山で凍死させ、それを食べて飢えを凌ぐのですが(もちろん八戒はちゃっかり逃げてて、間違えて凍死した猪を食べた)知らずに飢えに任せて破戒した三蔵は、しかもそれが八戒であると知らされて苦悩し、精神分裂症になり、猪八戒と名乗って放蕩するというシーンとか・・・考えてみると子供向けじゃないですねー。
 物語の中心はいつも二人で、二人の会話から全てが始まって終わっていた、ような気がします。もちろん最近見ていませんから思い違いかもしれませんけど、その頃のなんちゃって『西遊記』ものは三蔵=女というものが多かったような気がします。やはり強くて男らしい孫悟空が守るのは、優柔不断な優男よりも、可憐な美人の方がいいという事なのでしょう。
 ですが堺さん夏目さんの『西遊記』は演じているのは女優でも、役柄としてはあくまで三蔵は男でした。そのあたりが、なんだか大人な感じでしたねぇ。絵的には女性である方が美しいが、設定まで女性だと生々しくなっちゃうので、そのあたりの美しさを表現する為に、設定は男のままでいったのかも知れません。
 深読みのし過ぎか?