寒かったり暖かかったり・・・

 風は冷たいけど、陽射しは暖かいです。暑いくらいだ。この寒暖の差で風邪気味になるのですねー・・・とっとと暖かくなりやがれっ!
 歴史を書く人はよく『もし』とか言いたがります。本職の一次文献や資料を当たらない、愛好家みたいな人には、その傾向が強いです。私は、そういう事には興味がありません。だって、その人や組織、国が繁栄し、没落していくのは、その人や組織、国自身の持っている長所や短所が原因であって(しかも滅亡の原因は長所が短所に変わったという場合が多い)、それは避けられないものですから。
 『ナポレオン戦争全史』なる本を読んでいると、そういう記述が、ナポレオンが敗北する段になると必ず入りますが、私には無駄な事としか思えない。
 スペインでゲリラ戦の泥沼にはまったのは彼の強引な手法の結果だし、ロシアで大敗を喫したのも補給が不十分だったから。その後、ヨーロッパ各国から総スカンくらったのは、彼が他国に強圧的な態度しか取らず、つまりナポレオンについていてもおいしい思いをした事ないから、離れた方がいいやって皆が思うからで、フランス防衛戦で卓越した指揮能力を見せ付けながら結局敗北したのは、ベテラン兵をロシア戦で無駄に殺したからに他ならず、・・・まぁ彼の没落は自業自得としか思えないわけです。
 それで誰それが裏切ったとか何とか・・・力づくで従わせて裏切るも何もないだろうに、と思う。私はナポレオンは戦上手だと思うけど、名将だとは思わない。そういう面白味がある人とはとても思えない。著者がそう主張するごとに、その思いを強くするばかりでした。
 先にタレーランの評伝を読んだせいかなー。私は彼の方が好きです。面白い男だ。
 今、呉善花さんの李氏朝鮮がいかに自主独立に失敗したか、韓国、朝鮮の人たちの日本に対する考え方みたいな本を読んでいます。・・・お互い様といえばお互い様だと思う面があるが、韓国、朝鮮の人たちは、日本人を蔑視しているんだなーっと。だから、TVで放映されている過激な行動も何の臆面もなくできるんだなーっと。そう思いました。
 日本と韓国、朝鮮との関係が変わるのは、両国で偏見が少ない世代が主導権を握るまで待たねばならないのだなーっと、実感しました。・・・希望は、少しはあると思いマス。