寒いっすよ

 吹雪いていましたよ。今週は夏と冬がご一緒している感じですね。あう。
 『ランドリオール』のドラマCD、トラの穴にもなかった。残るはグッドウィルぐらいしか思いつかない・・・最近はどういうところにコミックのドラマCDとか置いてあるんでしょうね?謎だ・・・。
 図書館で借りてきた高島俊男というおっさんのエッセイ『お言葉ですが・・・』第七集を読んでいて。
 この人、元は中国語学者で、日本語とかも詳しい人でして、これがおかしいとか、A新聞はこれだから信用できないとか、出版社の編集が勝手に文字や文章変えやがって!とか、そんな文句がチョロチョロでてきます。大変な読書家ですが、小説だけはほとんど読まない。特に時代小説などは読まない。ところが、何かの宣伝で色っぽい女性(この人、こういう書き方も嫌がる)の写真があったので、どうやら時代小説の著者らしいので、それにつられてフラフラ買ってしまったようです。珍しい事に。
 珍しいから褒めたのかと思えば、「江戸時代で『連絡』という言葉は使わない」とバッサリ。
 自分もそういえば小説をほとんど読まなくなっています。つーか作家限定で読んでいる感じです。手当たり次第に、現代文学と称されるものほど読まない。時代小説とか歴史小説も読まない。
 どーしてかというと、うそ臭いから。
 もちろん小説は『嘘』です。虚構です。しかし読者にたかをくくられるような嘘では、面白くない。現代、時代、歴史の類は、ちょいと調べるとボロが出てきて興ざめしてしまう。
 その点、まるで現実と接点のないファンタジーは、何から何まで作者が辻褄あわせしなければならないから、まだいい。よくできた世界観をみるのは楽しいです。自分が『夢と希望』に満ちたものでなく、辛くてつらいファンタジーを書きたがるのも、そういう事なんでしょう。それでもネタばれしたら「すみません」と謝るしかないのですが。
 小説は『嘘』です。でも本当臭い『嘘』じゃなきゃいけません。本当臭い嘘を書きたいものです。