暖かいはずが・・・

 やや寒の日でした。そうは問屋が卸してくれないねぇ。来週、また氷点下になる日があるようですしね。
 久生十蘭の本、読みました。読後の感想はというと、この人の代表作は『ハムレット』という話のようですが・・・夢野久作くさいなーって感じましたね。『顎十郎捕り物帳』は落語テイストですが、推理物としてはやや尻切れトンボくさいところがあります。
 大正から昭和初期の推理ものを読んで思うのですが、同時代に書かれたアガサ・クリスティに比べて、やっぱり湿っぽく理詰めでないところが多い。推理物として完成されていないような感じがあります。やっぱり理性的に考えようとするイギリス人と、浪花節が大好きな日本人に違いですかねぇ。読んでいてクリスティの方が解り易くて読後の清涼感があります。
 や、時と場合によっては湿ったものも私は好きですよ?
 そういえばアニメ『カウボーイ・ビバップ』の台詞に「浪花節だぜ」とか「浪花節ぶし鰹節〜」とかいう台詞があったのですが、英語版はどういう風に処理していたのかなぁ。見直してみようかな?