曇りのち霙です

 いや、雪になったか?とにかく寒い一日です。雪になるな!積もるな!という気持ちで一杯ですよ。
 夏コミ申し込みはすませました。今のところミスは思いつきません。五月まで忘れる事にします。(おい!
 今読んでいるのはハインリヒ獅子公という人の評伝のようなもの。『バルバロッサ』の異名を持つ日本でも比較的有名な、孫とイメージをセットにして覚えられている神聖ローマ皇帝フリードリヒⅠ世の従兄弟にして盟友、そして敵対者です。自分も良く知らない。そしてドイツ語を訳した文章なので、ちっとも頭に入ってこないが、とりあえず読んだところでは、ザクセン地方を中心にした北ドイツで勢力を拡大し、東方侵略(十字軍ともいう)を主導した一人らしいっす。リューベックを建設した一人。
 血筋をおっかけていくと、現イギリス王室のご先祖さまの一人らしいです。まぁ凄い。
 中世ドイツではフリードリヒⅠ世に勝るとも劣らぬ人気者らしいのですが、今のところ読む限り当時のドイツ二大権力者の一人で、皇帝のイタリア政策に協力している間は、結構おいしい目に会えたみたいです。
 でも、自分はフリードリヒⅠ世の孫、フリードリヒⅡ世の方が割りと好きです。父方のドイツよりも母方のノルマン・シチリアの空気に浸り、中央集権国家を作ろうとし、理性的に十字軍を解決しようとし、法皇から破門され、敵対者と血みどろの戦いを繰り返しついに病没。彼の後を継いだ子孫はことごとく戦いの露と消え、シュタウフェン王朝の血筋と共に神聖ローマ帝国の栄光も消滅した男。
 中世の近代人と言われるほど合理的な考え方の持ち主で、エジプトのスルタンとアラブ語でやりとりできた、とか、イェルサレムに訪問中、どうしてイスラムの礼拝をしないのかといってキリスト教徒の帝王に遠慮していた現地のイスラム教徒に礼拝を促し、すると彼の家臣の少なからぬ人々が一緒に礼拝を始めたという、宗教で差別をしなかった人でもあります。
 ・・・十字軍遠征中に川で溺死した祖父との対照的な行動が面白い。
 でも、この人はドイツ人というよりイタリア人だよ、という人が多いようですね。