風邪か、飲みすぎか・・・

 1/12は町内の新年会でふぐ食べてきました。しかしふぐをたらふく食べた記憶よりも、ひれ酒を飲んでいる記憶の方が多いよーな。
 昨夜の実績。ビール・・・コップ二杯 熱燗・・・おちょこ二杯 ひれ酒・・・三杯
 河岸を変えて、スナック?でウイスキーの水割りを三杯ぐらいかなーっと。
 ちゃんぽんはしないつもりだったけど、熱燗したい人が出てくるとこうなるのでした。ははは。

 今日初めて知ったこと。
 第二次大戦中のフランスの事を調べた本を読んでいて、意外な事実を知りました。大戦中ナチス・ドイツユダヤ人を迫害、虐殺していたのは有名ですが、それにフランスのヴィシー政権も積極的に関与していたとのこと。これはパリが陥落した後にできた地方政権で、趣旨はドイツからフランスを守る為だったのですが、結局ナチス・ドイツの傀儡になってしまったという政権。しかし諸外国には長くフランスの正統政府と認められていた、との事。
 当時フランスには長くフランスに住んでいる裕福なユダヤ人と、東欧から新しくきた貧しいユダヤ人がいて、この貧しいユダヤ人たちが迫害され、悪名高きアウシュビッツに送られていたようです。ドイツに負けて仕方ないとは言えども、かなり積極的に協力していたようです。
 反対にドイツの同盟国だったファシスト・イタリアは、人種隔離政策を取らず、自分たちの政策にのっとって処理する、といってユダヤ人たちを助けていたようです。思惑はどうだったのか知りませんが、フランス・ヴィシー政権下の土地からイタリア軍占領地に逃れて、イタリアが枢軸国から脱落するまでは、イタリアのユダヤ人たちは迫害を受けずにすんだ、との事。
 ムッソリーニ失脚後のイタリアはドイツに占領されてしまうので、ユダヤ人たちも逃げなきゃならなくなってしまったんですねぇ。
 『自由の国』とか自称している割にフランスは結構酷い事をしているんだなーっとか思いました。反対に『〜の国』って自称した事があまりなく、国家としてのまとまりも良いとは言えず、どちらかというと中庸なイメージのイタリアがドイツの言いなりにならなかったのが意外でした。
 確かにファシストの元祖はムッソリーニファシスト党で、あとからきたヒトラーなんかに顎で使われてたまるか、とか思っていたのかも知れませんが、ここで国民性が出てくる。
 これを読んで塩野七生氏『神の代理人』レオⅩ世の話を思い出す。ドイツでルターの宗教改革が起こり、スペインは反宗教改革の旗頭になるのに、法皇レオはちっともスペインの旗に乗らない。「アルプスの北では神に幻想を抱けるが、日の光が強いローマでは全て見えてしまうからそうはいかない。スペインは何にせよ、はっきりさせたがり過ぎる」そんなような事をヴェネツィア出身の枢機卿に漏らす。すると枢機卿は苦笑いして「スペインは黒ですな」とか言っていたよーな。
 ドイツもフランスも、イタリアから見ればアルプスの向こう側。イデオロギーの幻想に酔える人々なのかも知れませんねぇ。