いい天気ですのぉ

 でも引きこもっています。あはははは・・・・
 昨日は原稿三分にラグナロクが七分でしたねー。廃人ですね。それでも経験値が10%にしかならないとは・・・そろそろ最終レベルが見えてきたせいか、きつくなってきました。ちょろちょろ行きましょう。
 だいぶ「ナポレオンとタレイラン」を読み進みました。ナポレオンがフランス人の皇帝位につき『共和国を治める皇帝』になりアウステルリッツの会戦で勝利したものの、それを生かしきれずに戦争続行というところです。
 やっぱナポレオンという男は才能もあるけれども、野心が大きくて傲慢なところがあって、絶対君主にはなれたけど、ヨーロッパのように各国の力の差があまりできない地域では成功しない人物のようです。これが中国なら、彼は王朝の創設者になれたかもしれませんが。
 勢力均衡によるヨーロッパの平和を望んだタレイランは、オーストリアとイギリスとの関係修復を重点的に目指しますが、ナポレオンの『帝国建設』という野心の為に、オーストリアには屈辱的な平和条約となり(領土や賠償金を請求しまくり、オーストリアには不満ばかりの条約)、イギリスとは両シチリア王国の扱いを巡って対立、決裂します。
 オーストリアは蛇の生殺し状態、イギリスに対する要求にいたっては理不尽で、タレイラン先生も四苦八苦です。
 両シチリア王国というのは、イタリアのシチリア島ナポリ周辺の南部イタリアを領地とする中世以来の王国ですが、アウステルリッツの戦いの後、ブルボン家の分家が支配していたこの王国のナポリにナポレオンは兄に軍勢をつけて進軍、占領させます。それで、ことごとにボナパルト家の家長としてふるまう兄を名誉ある地位につけてフランス政局から切り離す為に、兄に両シチリア王位を授けようとするのですが、ナポリはいいよ、フランスが占領しているんだから。でもシチリアはイギリス艦隊がいてフランス軍は手も足で出せない状態。そもそもフランス・スペイン連合艦隊は、トラファルガルの海戦でイギリス艦隊に壊滅させられてしまって、もはや海を越えて戦争をするなんて不可能な状況なんですけど。
 それでもナポレオンは兄に対するさまざまな感情から、ナポリ王ではなく両シチリア王にしようとイギリスとの和平条件にシチリア島の割譲を求めたわけで、・・・虫が良すぎるよね。
 たしかにアウステルリッツの戦いは、優勢なロシア・オーストリア連合軍を破ったナポレオンの完勝でしたが、イギリスに対しては何の痛手も与えておらず、しかも傍若無人和平工作で中立であったプロイセン王国まで敵に回してしまう始末。
 んー、やっぱナポレオンを天才と評するのはどうかと思うけどなぁ。あまりにも自尊心が過ぎて敵ばかりつくっておる。それはナポレオンの不幸と言うより、ヨーロッパの不幸だよね。
 『全てを知っていて、何も知らない』
 これがナポレオンには正しい評価だと思うけどなぁ。