昨日、嘘をつきました・・・

 アンケートとガンダム小説の撤去は今やりました。すみません。コロっと忘れてしまった。はははは。
 アンケート結果では圧倒的に『天使の家』を選んでいただいたようですので、『天使の家』をHPにのっけていこうかと思います。一応三世代、三部作のつもりでいます。また、長いなぁ。孫の代で王冠をかぶらせる予定です。請うご期待!・・・いや、その前に二冊分書かないといけないのですがね。
 勝手にチョイスしたエンディング(始まってもいないのに・・・)テーマはBENNIE Kの『Sky』。昨年出たアルバム『Japana-rhythm』から。歌詞にある『自分を押し殺すより 冷たい目で見られても I don't care about it 貫き通した方が 昨日よりはだいぶマシなはず』という部分が気に入ったものですから。
 おそらくここに乗せるのはニ・三ヶ月先になるだろう話を書いてしまってもいいのだろうか、と思いつつ。

 主人公のルカ・ルッチェライは孤児です。神殿の孤児院に預けられていた時、利発そうで整った容姿を領主である公爵夫人に見初められて、彼女の若いつばめになります。ところが彼女の息子が公爵家の実権を握ったところで、追放されてしまいます。自分と大して年の変わらない母親の愛人が許せなかったというわけでして、神官の資格をもつ彼は、首都への留学という名目で巡礼の旅、物乞いの旅と変わらないのですが、に出ます。
 乗合馬車に揺られて領地境の山に差し掛かった時、馬車は山を根城にする盗賊に襲われるのですが、首領は十六歳の少女、アンジェラ・ネーロでした。度胸と弓の腕はとびきり。それもその筈、彼女は売れっ子軽業師上がりでしたから。芸人は芸だけでは食っていけない。時には体も売らなければならない。そういう稼業が嫌で飛び出した彼女は、持ち前の鉄火肌でならず者や流浪人を集め盗賊団の長になります。
 そこからがボーイミーツガールで、盗賊団で過ごしながら彼は神官として勉学に励んでいた頃、愛人の公爵夫人の権力を使ってやりたかった事をここで実践しようとします。それは『新しい世界』を生み出すのにも等しい、過酷で長い道のりの始まりでもありました・・・。

 中国史を範にとると、結構平民、貧民でも天下をとった、地方の軍閥になった事例が多いのですが、ヨーロッパ史だとほとんどありません。興味を引いたのは古代ローマの建国史。伝説的な部分はともかく、ならず者の集まりが周囲の部族、都市国家と抗争しつつ、やがて都市を建設し、領域を増やし、同盟国を増やし、戦争に勝ち、ついには地中海全域を支配する『帝国』に成長しました。もちろんそこに辿り着くまでに数百年の歳月があり、とても三世代で表現する事はできませんが、王冠をかぶらせるところまではできるかも知れません。まぁ、気長にまっていてくださいまし。