攻殻機動隊、とりあえず全部見終わりました。

 なるほどー、こういう事だったのねぇん。たしかにストーリーの収束の仕方は2の方がいいけど、各話のつながりが不自然なところもあって、それが不満。あと、何を喋っているのか追いつけないところもある。観念的な話題とか・・・ライター、理解して書いているのかな?ぶっちゃけ、英雄をプロデュースする事で、孵化しなかった英雄願望を満たそうとした根暗な男が、真の英雄に昇華する事なく消えていくテロリストを操ろうとして失敗した話・・・なのか?見ててその歯切れの悪さに苛立ちを覚えたが、こんなものなのかな?
 合田一人(ゴーダ カズンド)、いやー、すっごい嫌な奴でした。最終回で少佐が彼を射殺したシーンは、きっとアニメ制作に携わった人全てが、こいつは嫌だ!って思ったから、ああいうシーンになったのではないかなー。
 同じ様な感想は、昨夜のニュースで耐震強度偽装に関する証人喚問で、証言していた関係者の言い草にも感じた事。皆保身で一杯ですな。しかしそれは仕方ない。利益を確保する為に(おそらく)解っていて安全性を削りまくっていたのだから、潔く白状するとか、具体的な責任をとる言質とかはでないと思う。だって、そういう人間性の人たちだから、耐震強度偽装なんて悪質な事をケロリンパとやったのだろうだから。
 事実は小説よりも奇なり、というけど、事実は小説よりも残酷でもあるのよね。創作物には救いを設定できる余地があるけど、事実は事実、動かす事はできない。救いを設定するには膨大な時間と努力が必要だもの。
 知り合いの政治家さんは、良く「自分たちを使ってくれ」とはいいますけど、私は信じません。使うのはいいけど、彼らにも優先順位があるのだし期待が大きすぎると裏切られた気持ちにもなる。政治家の力は役人を動かしやすいという点にあるので、そういうところ期待するのもいいけど、まず自分たちでできる範囲でやらないといけませぬ。自分たちを助ける事ができるのは、自分たちだけなんですもんねー。