秋雨じゃ。濡れると寒いぞ。

 少し冷えますね。鼻水が今朝は止まりませんでした。今は止まりました。鼻声です。風邪が悪化しないように早く休まないといけませんね。だいたい口ばっかで終わるけどwww
 オスマン・トルコの本を読んで。やっぱり有名な「レヴァントの海戦」以後のオスマン・トルコ史は課題が多く進展していないそうです、研究が。おそらく本国トルコがそれどころじゃない環境なのか、もしくは西洋受けの悪いオスマン時代を「抑圧・専制の時代」と切り捨ててしまっているか、それとも資料が圧倒的に少ないのか、だと思います。今後の研究が進む事を祈りましょう。
 日本の古代史も、「古事記」と「日本書紀」の全肯定を経て、全否定、それから検討、研究、解釈を巡り、同時代の外国の資料とも照らし合わせて、色々とはっきり実在した時代も、定説のアンチテーゼも出てきて面白くなったので、考え方が変われば、変わるのでしょうねー。
 大まかに言うとスレイマンⅠ世までがスルタン主導の時代、続いて元キリスト教徒の奴隷たち、大宰相という者たちが主導した時代が続き、圧倒的強さを誇った軍事力が内部腐敗によって次第に弱体化、税収制度の不備、などが続き、スルタンの奴隷たちの努力によって改善はされるのですが、西洋の進歩にはついていけなかった。というのが大筋なのでしょうか?
 ただ、そんなんでは大宰相時代から二百年余りかかって滅亡する理由にはならないので、まだまだ説明不足ですかな?
 あっ、奴隷と言う言葉からすると家畜同然に扱われているようですが、古代やイスラムの奴隷は南北アメリカの奴隷と異なり、知的レベルの高い知識人も多く、一種の技能者たちでした。自由人の主婦よりも、奴隷の料理人の方が料理の腕は上とか。身分ではスルタンの奴隷でも、実際の権力、財力は自由人を圧倒し、生殺与奪権をスルタンに握られている事が弱味、ってな感じ?
 牛馬の如く扱われたアメリカ黒人奴隷とは、その辺違います。もちろん肉体労働の奴隷の扱いは過酷ですけどね、やっぱり。
 ローマでは特に奴隷は「不自由な運命の人」と理解されており、動物であるとは思われていません。人間は人間。ただ運が悪かっただけ。という事になりますな。