蒸し蒸しあつあつ

 一向に涼しくなりませんね。寝苦しいっすよ。
 確か明日発売の漫画があったよーな気がします。運がよければ買ってきますよ。
 今日は『南朝全史』と『江戸のアウトロー』を読んでました。
 南北朝時代が六十年続いた事実とその理由を書いた本なんですが、多分にその時代特有の空気によって『両朝迭立』なんて馬鹿げた状況になっていたようですねー。さすが島国日本。温室微温な政治状況だぜ。でも、事の発端は天皇が自分のお気に入りの息子にも皇位を継がせたい、という父親の欲求から始まっている訳です。よその国ならそれで即、国が破滅するような状況ですよ。ぬるいね、皇室は。
 同時進行で『徳川慶喜』の本も読んでいますが、孝明天皇も同様な『我が儘』を言っていますな。もっとも明治維新徳川幕府の失態は、ペリー来航時に指導力のある将軍に恵まれなかったという事にあるようです。十二代将軍家慶は死の床、世継ぎの家定は、どうみても正確的にそういう判断力がある人物ではない。思い余った幕閣が広く世間に意見を聞く、何て事をぶちかまして、政局処理能力がない事を暴露してしまったから、我も我もと皆が一斉に口を開きだした。もしかしたら、そういう事をしなかったら、なんちゃらの志士とかテロリストも横行せず、大名家も暴走せず、平和的に開国できたかもしれなかったのに。
 どうも自分が明治維新が好きでないせいか、幕末の志士とかいう連中は『テロリスト』にしか見えないんですよねー。『あの時、多くの優良な人材が死んだ・・・』とか言う意見もあるようですが、死んだ人間はいい人間だ、という意見を支持してしまうので、死んだ子の歳を数えるような行為など同情できない。幕末に死んだ人間は、死ぬさだめであった訳で、誰が悪いわけでもない。殺した奴が悪いのだろうけど、それはお互い様だろうしね。
 徳川慶喜に同情する事はできない。彼は徳川家の生き残りを賭けていたわけだから。その手法は誤解を生むまずいものだったし、しかし彼の立場からしたらそれが限界だったし。
 これは、たぶん、終わってしまった物語の傍観者が言う言葉に過ぎないのだろうけど、『自己弁護する奴は、好きになれないよねー』・・・そういう事をしない人の方が少ないって・・・