今日はうたた寝しなかったなぁ・・・

 少しバタバタしたせいか、それとも昨夜素直に寝たせいか、今日は居眠りしませんでした。運転していたから命拾いって事っすか?
 『星界』シリーズの短編集が出たので買いました。まだ読んでません。今は図書館で借りた佐藤賢一氏の『英仏百年戦争』という新書を読んでいます。ちなみに私はこの人の作品で好きなのは直木賞をとった『王妃の離婚』です。それ以外はタイムスパンが長くてスピード感に欠けるきらいがありますね。男と女のセックスを強調する癖があるような気もする。受けを狙うためなのかな?
 『英仏百年戦争』は読み物です。まだ途中ですが、解っていてもなるほどと思ったのは、今のイギリス王室が直接的な祖先というノルマン王朝がフランス人系の王家であること。プランタジネット王朝のジョン欠地王にいたるまで、本拠をフランス本土の領国に置いていたこと。フランス語しか歴代の王が話さなかったこと、等です。
 いやぁ、知識としては知っているけど、改めて文章にされると驚くもんだ。
 あと、当時の王侯貴族が国家意識などなく、領地を自分たちの私有財産として考えているあたりも強調されてます。で、戦争をスポーツと同水準で考えているとか。特にあっけらかんとしているのが百年戦争期のヴァロワ朝フランス王ジャン。捕虜になっても「ワシは諸君らを大金持ちにできるほどの領地持ちだ」とか言っている。国では息子の王太子金策が元の反乱騒ぎの収拾にてんてこ舞いになっているのに、悠然と女を口説いたりしてます。中世の捕虜は身代金を払ってくれる『客』ですから丁重に扱われます。そして捕虜になるのは金になる貴族だけ。一般兵の末路は・・・ですな。生かしておいても金にならないから。
 このドタドタの中で王=国の管理者という意識を初めて持ったのが、ジャンの息子のシャルルです。歴史上賢王と呼ばれるのですが、かなり前衛的だったらしく、戦争が有利に終結しそうになったところで、周りから総スカンを食らったようです。つまり時代に比べて早すぎ人だったという事ですな。
 私は早すぎた人が好きです。いい悪いは別にしてね。
 ・・・こういうの読むと大河物を書きたくなるんだよなぁ・・・