梅雨ではありません。

 夏です。真夏です。その証拠に雲一つなく、気温は30℃を越えている・・・。いや雲一つないというところが夏じゃないか。真夏なら入道雲がもくもくと湧いている筈やし。
 今、『イラン・イラク戦争』という本を読んでいます。読み始めです。それでもフセイン元大統領という人の認識力の甘さが解ったなぁ。シビリアンコントロールっていうのは良し悪しですな。戦争の事を知らない人間が戦争を指導するのは悲惨ですよ。軍人はリアリストですから確実に勝てる戦いしかしませんが、シビリアンは希望的観測で戦争をする傾向がありますな。フセインという人は元々弁護士で、完全にシビリアン。内政や外交ではなかなか成果をあげていたのですが、一度自国の軍事力に自信を持ってしまってからがいけなかった。どうやら石油価格の上昇で儲けた分を軍の装備にまわしたらしいけど、兵隊の練度は高くなかったようです。弱体化したイラン軍を圧倒する事はできなかったし、優位に立ちながら決定的勝利を収める事もできなかった。
 このあたりが『湾岸戦争』での失敗に繋がるのかもしれませぬ。
 いやはや、戦争は恐ろしいっすよ。現実として全てが跳ね返ってくるんですものねぇ。